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「味の違いに気づいた人はほぼいない」 ホテル食材偽装事件、海外と日本の報道に温度差

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「味の違いに気づいた人はほぼいない」 ホテル食材偽装事件、海外と日本の報道に温度差

 全国のホテルや百貨店で、食材の「誤表示」が相次いで発覚している。阪急阪神ホテルズに端を発したこの問題は、東急ホテルズや高島屋などへ拡大。7日には、「ホテルオークラ」までも、グループの13ホテルのレストランなどで、メニュー表示と異なる食材を使っていたと発表した。国際会議なども開かれる同ホテルは、オバマ米大統領など各国のVIPも利用しており、海外メディアも驚きをもって報じているようだ。

【誤表示問題の背景は、あいまいな基準か】
 ホテルや百貨店のレストランなどで、食材の誤表示や偽装表示が相次ぐ背景には、外食メニューに明確な基準がない点が指摘されている。

 容器包装された製品などが対象のJAS(日本農林規格)法では、加工食品へ「生、フレッシュ」などの用語を表示することは禁じられている。ただし飲食店のメニューは対象外であり、“フレッシュ”などの用語は、事業者の判断で使われているのが現状のようだ。今回の問題で、ホテルやデパートのレストランなどにも、食材や加工食品の規格・表示基準が定められるよう、JAS法を修正したらどうかとの意見もでているようだ。

 また、メニュー表示について、現物より著しく優良と消費者に誤解させた場合、景品表示法で禁じられている「優良誤認」とされる場合がある。しかし、どこまでの表現なら許容されるのか、具体的基準は示されていない。

 この問題に対し政府は11日、消費者庁や農林水産省など関係省庁を集めた緊急会議を開催。食品表示に関するガイドラインを早期に策定し、表示の適正化に向け態勢を強化する方針と報じられている。

【日本のメディア報道を疑問視? 海外メディアの姿勢】
 ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、今回の問題について、消費者の健康に影響する深刻な事態は生じておらず、そもそも「味の違いに気づいた人さえもほとんどいない」と報じている。

 また同紙は別の記事で、この問題に対する日本の報道について、どんなに些細な問題であろうとも、いかなる違反も許さない姿勢のようだ、と評している。

 同紙は、日本の「御三家」である帝国ホテルの、“フレッシュ”オレンジジュース問題を例に挙げた。日本の報道は、2006年5月までホテルで提供されていた“フレッシュ”ジュースが、米国内で搾って加熱せずに瞬間冷凍したものを輸入し、ホテルで解凍していたものと紹介。5月以降は生の果実を絞ったものを「フレッシュジュース」として提供していることから、その前は虚偽表示だったと批判するメディアもあったという。

 上記については、「フレッシュ」に対する見解の相違ともとれる。しかし、パック入りジュースを「フレッシュジュース」として偽って提供していた阪急阪神ホテルなどと同列に報道するメディアもある。これに対して「フラストレーションを感じる」というホテルのスポークスマンのコメントも、同紙は紹介している。

【「焼きたて」表示の撤回まで波及】
 この問題は、パンの「焼き立て」という表現にも波及している。ウェスティンホテル東京は、公式ホームページから「焼き立て」という表記を削除した。その理由について 「焼き立て」という概念は一人一人異なり、顧客が口にするとき冷たくなっていれば、そのパンは「焼き立て」とみなされない可能性があるためだ、と説明したという。

 海外メディアは、消費者が落ち着くにはまだまだ時間がかかりそうだと伝えている。

 一般食材を高級食材と偽って販売したこの問題。過剰ともとれる日本の報道や企業の対応の裏には、世界的に評価の高い「おもてなし」への信頼を失うことへの危機感があるのかもしれない。

(Newsphere編集部)

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