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NYで人気の「水信玄餅」めぐりアメリカ人が混乱 “ただの色のないゼリーではない!?”

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NYで人気の「水信玄餅」めぐりアメリカ人が混乱 “ただの色のないゼリーではない!?”

 数年前から日本で人気となっている『水信玄餅』にインスパイアされたスイーツが、『レインドロップ・ケーキ』としてニューヨークで売り出された。水を寒天で固めただけの、プルプルで無色透明の巨大な雨粒のようなお菓子はニューヨーカーには大好評。一方で全米のネット民は、そのコンセプトが理解できなかったようだ。

◆ニューヨークでは大盛況
 水信玄餅は、山梨県白州町にある金精軒が作る和菓子だ。「南アルプス天然水」の採水地にもなっている地元のおいしい水を寒天で固めたもので、きなこと黒蜜をかけて食べる。繊細で型崩れするためその場で食べる商品となっており、持ち帰りはできない。さらに期間限定(今年は6~9月)で土日しか販売されないことから、長い行列が出来る人気のスイーツだ。

 この水信玄餅に目を付けたのが、ニューヨークのデジタル・マーケティング会社で働くダレン・ウォン氏だ。「シンプルな材料を使い、魅力的な見せ方をする日本料理が大好き」というウォン氏は、初めて水信玄餅を見た時、目を奪われたという。そして、このスタイルの違うデザートを、ぜひ西洋に紹介したいと考えたということだ(米ABC)。

 ウォン氏は4月初めにブルックリンの屋外フード・マーケット『Smorgasburg』でレインドロップ・ケーキを1個8ドル(約880円)で販売し、用意した700個が完売となる大成功を収めた。国内のみならず、ロンドン、シンガポール、インドネシア、ドイツのメディアからの問い合わせも受け、反響の大きさに興奮していると語っている(ABC)。

◆ネット民は困惑
 現地メディアは、レインドロップ・ケーキは、シンプル、無色透明、ほぼカロリーもなく、植物性の寒天でできているため、ビーガン(動物性食品を取らないベジタリアン)にも向いていると説明しており、健康志向で、ミニマリスト的考えに賛同する人が多いニューヨークでは、ポジティブに受け入れられたのかもしれない。

 しかし、全米規模ではあまり理解されなかったようだ。ウェブ誌『Mashable』は、最近ツイッターの至る所に出回っているプルプルの写真は、決して豊胸手術に使われるインプラントではないと述べ、寒天を使ったデザートだと説明しているが、そもそもゼラチンとの違いを理解することが、アメリカ人には難しかったようだ。

 アメリカでは、プルプルの冷菓と言えば、動物性のゼラチンを使った、鮮やかすぎる色と甘く人工的なフルーツフレーバーでお馴染みの「ジェロ―(Jell-O)」で作るゼリーが定番だが、寒天を使った洋菓子はほとんどない。Mashableは、ただの味のないジェロ―ではないかとコメントするアメリカ人が多いことから、どうもゼリー状のお菓子に対する理解が十分でないようだと指摘。ところてんやくずもちを例に、淡泊なプルプル感のあるものにソースやたれをつけて食べるのが、日本では昔から人気だと説明している。

 ウェブ誌『Vox』によれば、米ハフィントンポストが紹介したレインドロップ・ケーキのビデオは300万回以上再生され大きな話題になったものの、ほとんどのコメントが「ケーキではない」、「透明なゼリーだ」と主張するものだったという。ケーキはゼリーの一種なのか、それともゼリーがケーキの一種なのかと、ビデオは全米のネット民を大いに混乱させており、「レインドロップ・ケーキ」というネーミングも誤解を招いたのかもしれない。

◆話題作りでも今後に期待
 ベトナム人ジャーナリストのディープ・トラン氏は、アジアではゼリー状のお菓子は古くから人気があり、アメリカのメインストリームにもやっと届いてきたようだと話す。同氏は、寒天菓子は、実際にはレインドロップ・ケーキの前からアジア系の店に存在していたと指摘。新しいものを紹介しようとする人を責めるわけではないが、今回は新しいトレンドではなく、マーケティングとしてソーシャルメディアに載せるための話題作りだと指摘している(Mashable)。

 とはいえ、日本の味が海外で紹介されるのは悪いことではない。これをきっかけに、和菓子に対するアメリカ人の興味が広がることを期待したい。

(山川真智子)

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