「世界を征服した猫」キティさん、宇宙進出 40周年で海外メディアも祝福(編注:キティは猫ではありませんでした)

 今秋、サンリオの人気キャラクター「ハローキティ」が、誕生40周年を迎える。世界中に多くのファンを持つ、日本生まれのキティさんは、現在、衛星に乗り込み、地球からのメッセージを待っている。

 1974年、コイン入れとして世に出たキティ製品だが、現在では、ギターやトロンボーン、飛行機に至るまで5万製品以上あるという。ブランド価格は70億ドル以上あり、商標を所有するサンリオには、キティだけで7億5900万ドルの収入がある。

【なぜ宇宙に?】
 6月にロシアから打ち上げられた、東大の超小型人工衛星「ほどよし3号」に乗り込んだキティ。その頭上には、メッセージを表示する掲示板が備え付けられている。サンリオのホームページでは、宇宙から送る180文字以内のメッセージを募集している。

 ほどよし3号は、文部科学省が出資するプロジェクトで開発された。次世代をになう子ども達に、宇宙や衛星技術に対する興味を持ってもらおうと、身近なキャラクターであるキティを乗せることになったという。

【キティ誕生40周年、海外でも注目】
 海外メディアが誕生40周年ということを絡め、報道していることからも、キティが世界的に愛されていることが伺える。イギリスのBBCニュースは、「世界を整復した猫」と題した記事を掲載している(編注:サンリオの見解では、ハローキティは猫ではなく、小さな女の子のキャラクター)。

 キティの人気の理由として、「キティは、感情が白紙の状態であり、自分と同じように感じていると思える」、「人間共通の望みである、喜びや幸せを素直に表現している」、「ふわふわの子猫に手を伸ばすのと同じ感覚で、キティを手にとってしまう」という、コメントを掲載している。

 ブルームバーグは、Kate Spadeが東京で行った販売促進キャンペーンで、キティを模したような猫のキャラクターや「Hello Tokyo」と表示された商品のことを紹介。キティ人気にあやかろうと、法的に危ない橋を渡ったのではないかと報じている。

 宇宙からのメッセージは8月25日まで募集するという。

ハローキティのニーチェ 強く生きるために大切なこと (朝日文庫)

Text by NewSphere 編集部