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「ボジョレーを退けることこそ、真のワイン通の証」 海外の反応

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「ボジョレーを退けることこそ、真のワイン通の証」 海外の反応

 今年もまた、この季節がやってきた。ボジョレー・ヌーボー、すなわち、フランスのブルゴーニュ地方ボジョレ地区産赤ワインの新酒解禁日だ。毎年11月の第3木曜日午前0時と定められた解禁日は、今年は11月21日にあたる。

 2004年のピーク時に比べ、消費量が3分の1と下火だというが、未だ、ブームは健在の模様だ。店舗では「ボジョレー入荷予定」の張り紙が目につき、箱根小涌園ユネッサンでは、日に数度、赤ワインを湯船に注ぐ「ボジョレ―風呂」なるサービスが喧伝されているという。

 なぜ、日本人はボジョレー・ヌーボーが好きなのだろう。そして、外国人には、この「行事」はどう映っているのだろうか?

【ボジョレー・ヌーボーはいかにして、日本の「風物詩」になったのか】
 芸能人のワイン通がその魅力を語り、安価で上質のワインが、スーパーで簡単に手に入る昨今。しかし意外にも、日本のワイン消費量はOECD加盟国34ヶ国中30位に過ぎないのだという。そんな日本人だが、「ボジョレー」に限って言えば、海外での売上の5割以上を消費する最大の「お得意様」の座を保ち続けている。この歴史はいつ、どのように始まったのか。

 もっとも有力な説によれば、発端は、1978年11月だった。東京のニュー・オータニ・ホテルの最上階にあるフレンチ・レストランで、当時のJALのスポークスマン、チュドール氏が、ワイン通やフードライターを招いてワインの試飲会を催したのだ。当時、日欧間の貿易格差は著しかった。ハイテクの高価な商品を積んで日本を離れた飛行機が、帰りに積んでくるものがない。

 当時、イギリスでは、ボジョレー・ヌーボーを最速で母国に運び、最初に口にすることが、ブーム化していた。イギリス人のチュドール氏は、これに目をつけ、日本に持ち込めないかと一計を案じたのだ。

 もちろん、フランスからはるか1万キロ彼方に住む日本人が、一番手争いに参加できるはずがない。しかし、1985年、解禁日前に輸送し、販売国で保管することを許可するとのフランスの「ルール改正」によって、ブームは加速した。5年後には、JALは5機のジャンボジェットに90万本ものボジョレー・ヌーボーを満載し、日本に運んだという。

 これには、「新酒」を好み、熟成させた日本酒を飲む習慣がほとんどない日本人の感性に合ったとの見方もあるようだ。

【アベノミクス円安の影響で価格高騰か】
 やがて、バブルの崩壊と共に一旦下火になったボジョレー熱は、1998年ごろ、赤ワインに含まれる「ポリフェノール」の健康効果が注目されるとともに、再び息を吹き返す。この3年間は、順調に10%ずつの伸びを示してきたという。しかし、今年の幸先はあまりよくない模様だ。水を差しているのは、アベノミクスによる円安が招いた価格高騰だ。

 この1年間で、円は対ユーロで20パーセント以上安くなった。ブルームバーグによると、これを受け、日本のメーカーは軒並み、今年の価格を上げている模様だ。

【厳しい海外の反応】
 ボジョレー日本到着を報じたジャパン・トゥデイの記事には、日本の「ボジョレー・ブーム」について海外から驚きの声が多数寄せられている。

・日本に来るまで、「ボジョレー・ブーム」なんて聞いたこともなかった。要するに、ワインを知らない素人が飲むワインでしょ? 500円でいくらでも美味しいワインが売っているのに! 変なの。

・まあまあ、みんな、そう熱くなるなよ。実際、そう悪くない「酢」なんだし。

・日本人だって、「美味しいから」飲んでいるとは限らないよ。季節のお祭りなんだから、いいんじゃない?

・フランスでは2ユーロで手に入るのに。

・ソムリエの友人談。「ボジョレーを退けることこそ、真のワイン通の証」だってさ。

・日本人もワインを「分かってきている」よ。フランス産が一番っていう神話も廃れつつあるし。ニュージーランドやカリフォルニアの上物が、関税が高くても、増えてきているのがその証拠。

 賢い消費者として、真に美味しいものにお金を使うべきか。風物詩には、四の五の言わずに「乗る」のが粋なのか。現代日本人の感性に合うのは、さて、どちらだろう?

(Newsphere編集部)

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