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世界を救う? 海水の淡水化、日本企業の技術は世界トップ 海外紙特集

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世界を救う? 海水の淡水化、日本企業の技術は世界トップ 海外紙特集

 地球にはふんだんに水が存在するが、人間が容易に使えるのは僅か0.01%だ。日本水フォーラムによると、97.5%は塩分を含んだ海水で、残りの2.5%が淡水である。ただし、その多くは氷の状態だ。

【逆浸透膜の世界トップの日本の3社 】
 海水を淡水に変える、これは人類の古くからの願望だった。アリストテレスが蒸発法によってそれを試みた、との記録もあるという。スペインのヌエバトゥリブナ電子紙は、これについて、日本企業の貢献を特集している。

 1960年代から、逆浸透による海水の淡水化が始められた。日東工業、東洋紡、東レの3社が、逆浸透に必要な「RO膜」の技術で世界をリードしている。日東工業製品の脱塩率は99.75%を達成しており、他2社も同様の水準とのことだ。

 膜の穴の大きさは100万分の1mm以下で、この技術は他社が容易に追随できないレベルにある。日東工業と東レはポリアミド系の平膜型、東洋紡は酢酸セルロース系中空糸型で、それぞれRO膜を生産し、世界の海水淡水化をリードしている。飲料水だけでなく、浄水処理や下水処理などにも活用されている。

 上記3社の世界におけるシェアーは50%を越えている。外国企業のライバルはダウケミカル社だが、最近は韓国や中国の企業の技術レベルも向上している。RO膜のモジュールは業界で標準サイズが決まっているため、将来的には、熾烈な価格競争になる可能性もある。

【6年先に水のビジネスは1兆ドルになる 】
 ヌエバトゥリブナによると、世界で海水淡水化プラントは8000ヶ所に設置されている。そのうち66%は中東にあり、サウジアラビアでは最多の4200ヶ所に設置されている。米国では880ヶ所、アフリカでは540ヶ所に設置されている。ヨーロッパには400ヶ所あり、スペインが最多だ。

 また水関連ビジネスは現在6000億ドル規模だが、6年後には1兆ドルの規模に成長すると見込まれている(CNN エクスパンシオン)。

 1900年から1995年の間に、人口は約3倍、水の消費量は6倍になっている。家庭だけでなく、農工業において水の消費量は増大しており、水不足が発生した際には多大な被害が生じる。日本水フォーラムによると、2025年までに、48ヶ国の28億人が、水のストレスまたは水不足に直面すると予測されている。2050年までには54ヶ国、40億人に拡大する。

【ケネディー元大統領の願い 】
 1961年にケネディ元米大統領は、「海水から淡水を安く手に入れることが出来るようになれば、それは人類に永く豊かさをもたらすことになり、他の如何なる科学の業績もその前には小さなものにしか見えなくなる」と述べていた。

 同氏が望んだ未来に、日本企業が貢献し、それを海外メディアが特集する。需要の拡大に伴って競争激化も見込まれ、今後も目が離せない分野だ。

(Newsphere編集部)

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