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LINE、中国事業拡大ねらう 巨人WeChatに勝てるのか? 海外紙は疑問

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LINE、中国事業拡大ねらう 巨人WeChatに勝てるのか? 海外紙は疑問

 無料通話・メッセージアプリ「LINE」の登録ユーザー数は、現在、世界で4億3千万人を数える。ユーザーをさらに獲得するため、LINE株式会社は、2年前に参入した中国市場における事業拡大を、今年、本格的に推し進めるつもりのようだ。

【中国のスマホ利用者数は莫大】
 台湾のウォント・チャイナ・タイムズによると、中国には6億人のスマートフォンユーザーがいるという。

 LINE社の、中国事業開発責任者であるカン・ヒュンビン氏は、ウォール・ストリート・ジャーナル紙に対して、「中国は今後2年で、スマートフォンユーザーが数億人規模増加すると見込まれ、戦略的に非常に重要な、大いに関心を引く市場」、「中国はわたしたちのターゲット市場です」と語っている。

【密着したサービスとプロモーションのため、現地チームの設立へ】
 同紙によると、LINE社は現在、中国向けのコンテンツおよび機能を開発する現地チームの構成を計画している。大規模なプロモーションと、中国ユーザー向けにカスタマイズされたサービスの開始を、ユーザー獲得の起爆剤としたいようだ。現地チームはそれらのサービスの開発と、ユーザーとのコミュニケーションを重点的に行う予定だ、とカン氏は語っている。中国ユーザーとの相互作用が、市場に食い込む鍵となる、と考えているという。

 またフォーブス誌は、中国国内での運営に関して、LINE社が中国のアプリストア会社「ワンドゥージャ(豌豆莢)」と提携を結んだことを伝えた。記事が参照する報道によると、この提携によって、ワンドゥージャは、中国国内での技術サポート、マーケティング、コンテンツ、運営、ユーザー獲得を担うことになる。なおワンドゥージャに対しては、日本のソフトバンクが出資を行い、筆頭株主となっている。

【立ちはだかるWeChatという巨人】
 中国のメッセージアプリ市場には、圧倒的なシェアを誇る「WeChat」という巨人が君臨している。運営会社のテンセントの発表によると、WeChatの月間アクティブユーザー数は、約4億人に上るという。このため、LINEが中国市場に割り込むのは、容易なことではないだろう、というアナリストの見解を、ウォール・ストリート・ジャーナル紙は伝える。「知り合いは皆WeChatを使っているのに、乗り換える理由がどこにあるのか」というわけだ。

 ウォント・チャイナ・タイムズも、WeChatが引き続き優勢を保つものと考えられている、と伝える。

 フォーブス誌は、LINEには中国以外のアジアでのユーザー数が多いことと、有力な提携相手を得たことが、ユーザー獲得の上で有利に働くと見ている。LINE社によると、例えば台湾には1700万人の登録ユーザーがいる。

【頼りになるのは、やっぱりスタンプ?】
 スマホ情報サイト『ヒューズ・ジョプリン』は、LINEとWeChatを比較検討している。それによると、インターフェースは、すっきりしていて直感的で自然なWeChatの圧勝。一方、利用できるスタンプの豊富さでは、LINEの圧勝とのことだ。ただし、動くスタンプは、WeChatのほうが入手しやすいという。

【中国におけるプロモーションの特殊な事情】
 先述のカン氏は、中国におけるプロモーションの特殊な事情について触れている。中国の消費者は、テレビよりもネットで動画を見ることが多いため、テレビCMはあまり効果がないかもしれない、というのだ。そのため同社は、人気の高い動画サイト上で、ウェブドラマなどをスポンサーすることによって、LINEブランドの普及を図るという。

 また、中国で人気の韓流ドラマで、登場人物にLINEを使わせたところ、ドラマ放映後、LINEのダウンロード数が著しく増加したという。ドラマに合わせてカスタマイズしたスタンプも、ユーザーを引きつけるのに役立っているそうだ。

【中国ならではの、さらに興味深い事情】
 中国ならではの、さらに興味深い事情がある。LINEの中国バージョン「Lianwo(連我)」について、カン氏は、「中国本土の基準に従い、中国ならではの状況に適するように最適化されている」と説明している。しかしそのことは、世界バージョンのLINEのサービスには影響を及ぼさない、と断っている。「LINEは、世界的なレベルのセキュリティ基準を維持する、安定した、セキュアなモバイル向けプラットフォームを提供することに専念し続けます」と語っている。

 記事では明確なことは語られていないが、LINEではなくLianwoのほうでは、そのようなものは必ずしも期待できない、ということかもしれない。LianwoではNGワードを含むメッセージは送信できない、とLINE社は昨年明らかにした。

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(Newsphere編集部)

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