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“世界一”トヨタ、大規模リコールなぜ増加? 部品共通化とリスク評価見直しが背景と海外報道

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“世界一”トヨタ、大規模リコールなぜ増加? 部品共通化とリスク評価見直しが背景と海外報道

 トヨタ自動車は9日、エアバッグの作動不良や座席固定スプリング破損の恐れなど5つの問題により、全世界で27車種639万台のリコールを発表した。

【トヨタのリコールは英断か】
 ブルームバーグによると、これら5つの問題は早いものでは2007年、遅いものでも昨年にはすでに発覚していたという。ニューヨーク・タイムズ紙は、このうち座席スプリング問題について、トヨタから米国家道路交通安全局への報告内容に言及し、「同社は、消費者はすぐに問題に気づくだろうからリコールは必要ないと決めた。しかし同社はシートについての苦情を監視し、調査し続けた」と報じている。またエアバッグについては当初、特定車種に特有の問題と考えていたとのことだ。

 トヨタは先月、2009~10年にかけて急発進問題で発生した1000万台規模のリコールについて、不具合を知りながら隠していたとして、アメリカで12億ドルの罰金を科せられた。

 2月には、制御プログラム問題で、プリウス190万台のリコールを行っていた。

 またゼネラルモーターズは、点火スイッチの不具合隠しで13件の死亡事故につながった疑いがかかっている最中だ。

 しかし各紙の論調としては、トヨタに限らず自動車リコールは近年急増傾向にあり、むしろトヨタは過去に遡る大量リコールを良く決断した、と評価している面もあるようである。

【毎年何千万台のリコール】
 ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、1990年代、米国車のリコール総数は1.23億台であった。それが2000年代には1.7億台となり、2010年代は最初の3年間だけですでに6300万台となっている。

 また、ブルームバーグによると、昨年は1年間で2200万台に達した。これでも、3080万台がリコールされた2004年以来最多であったが、今年は現時点ですでに1200万台を超えており、さらに速いペースである。

 トヨタは米国で2012年に533万台、2013年に529万台をリコールしており、両年とも全自動車メーカー中最多となっている。今回のトヨタリコールは、米国で177万台が対象となる。しかしGMは今年すでに、607万台をリコールしている。

【なぜこんなにリコールが多いのか】
 トヨタは豊田章男・現CEOのもと、すでに世界全体的な品質管理の専門部署を設けるなど、安全・品質対策を強化していると主張する。各紙は、自動車業界全体にわたるリコール急増の背景を、技術力や管理体制の悪化に求めてはいない。

 まずは欠陥問題への世の中の関心が強まり、当局の監査も厳しくなりつつあることで、自動車メーカーとしてはトラブルを隠さず、早めに公表した方が良いとの認識が広まっていることだ。刑事的責任も恐ろしいが、顧客の評判はさらに恐ろしいため、昔なら無視したような小さな問題でも、自ら積極的にリコールに打って出ようということである。急加速問題発覚前の2009年、トヨタはアメリカで17%の市場シェアを持っていたが、1年後それは15.2%に低下したとウォール紙は指摘した。

 また、全くタイプの異なる車種間でさえ部品共通化が進んでいるため、ある部品に問題があった場合の影響台数が増大しているとのことである。これは生産の海外移転に伴い、車種だけでなく国境をも越えた共通部品を意味する。

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(Newsphere編集部)

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