なぜ韓国で「イエスジャパン」ブーム? 「ノージャパン」から反転、その理由とは
◆日韓は良きライバルに変化か
イエスジャパンブームの背景には、円安も大きく影響している。長引く円安で日本製品に対する抵抗感が和らぎ、日本へ旅行する韓国人が増えた。朝鮮日報によると、日本の美容ケア用品や日用品は人気が高く、日本商品をオンラインで入手できる販売サイトでは品薄状態が続いている。
為替に加え、韓国政府の対日政策の変化も影響している。とくに尹錫烈(ユン・ソクヨル)大統領の訪日は大きな影響を与えた。2023年の日韓首脳会談で12年ぶりの訪日が実現し、両国の外交関係を劇的に改善した。「ノージャパン」不買運動の沈静化にもつながった。
今後、日本と韓国は、良きライバルとして切磋琢磨する関係になるとの見方を示す専門家もいる。仁荷大学の李教授は、中央日報に対し、韓国と日本の対立は常に存在しているが、それは大きな問題ではないと語る。世界のほかの地域の近隣国にも見られる、一般的な現象だとの立場だ。
たとえばドイツとフランスのように、韓国と日本はスポーツなどの分野で競い合うこともあるが、それは両国の複雑な関係によるものではない、と李教授は指摘する。韓国と日本の対立は、歴史的背景や政治的問題に関係なく、一般的な国際現象として理解されるべきである、との李教授は強調する。
ノージャパンからわずか数年で到来したイエスジャパンブームを契機に、日韓の関係性に変化が訪れるかもしれない。
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