ドローン攻撃によりロシア南部の石油施設で火災 ウクライナ主張

燃え上がるロストフ州アゾフの石油貯蔵タンク|Russian Emergency Ministry Press Service via AP

 ウクライナは18日、国境付近のロシア石油施設に夜間、ドローン攻撃を行ったことを認めた。この攻撃はウクライナ軍による一連の長距離攻撃の最新のもので、大規模な火災を引き起こした。

 ウクライナはここ数ヶ月、ロシア領内への空爆を強化しており、クレムリンの軍事機構の動きを妨げるために精製所や石油ターミナルを標的にしている。ロシア軍は東部ウクライナの最前線で攻勢をかけており、防衛するウクライナ側は戦争3年目を迎え兵士と弾薬の不足により脆弱な状態にある。

 ロシア南部ロストフ州のバシリー・ゴルーベフ知事によると、この攻撃により同州の石油貯蔵タンクに引火し、200人以上の消防隊が出動した。ロシアの非常事態省によると、火災は5000平方メートルの範囲に広がったが、死傷者はなかったという。

 匿名のウクライナ当局者は、この攻撃はウクライナの保安庁(SBU)による特別作戦であると述べた。この当局者によると、ドローンは22基の石油貯蔵タンクを有する2つのロストフ石油貯蔵所を標的にしたという。

 この発言を独自に確認することはできなかった。ウクライナ当局は通常、ロシア領内への攻撃についてはコメントを控えているが、時折遠回しに言及することがある。

 不利な戦況を補うため、ウクライナのドローン開発者たちは数ヶ月にわたりドローンの航続距離を延ばしてきた。無人航空機は、西側からのさらなる軍事援助を待つウクライナにとって、安価に実行できる選択肢でもある。

By HANNA ARHIROVA Associated Press

Text by AP