インド警察、中国スパイ容疑のハトを釈放 8ヶ月勾留の末

Anshuman Poyrekar / Hindustan Times via AP

 インド警察は1月末、8ヶ月間勾留されていた中国のスパイ容疑のハトを釈放し、野生に帰したとインドの通信社プレス・トラスト・オブ・インディアが報じた。

 このハトの苦難は昨年5月、ムンバイの港の近くで捕獲された時に始まった。ハトの足には2つのリングがくくりつけられ、中国語のような文字が書かれていた。警察はこのハトがスパイ行為に関わっていると疑って引き取り、後にムンバイのバイ・サカルバイ・ディンショー・プチ動物病院に送った。

 最終的に、このハトはオープンウォーターレースの鳥であり、台湾からインドにやってきたことが判明した。警察の許可のもと、このハトはボンベイ動物虐待防止協会に移され、同協会の医師が自然に帰した。

 ムンバイ警察のコメントは得られなかった。

 インドで鳥が警察から嫌疑をかけられるのはこれが初めてではない。

 2020年、厳重な警戒態勢の敷かれた、核保有国間の国境を越えたハトがスパイではないことが調査で明らかになった後、カシミール地方のインド支配地域の警察は、パキスタンの漁師が飼っていた、そのハトを解放した。

 2016年には、インドのナレンドラ・モディ首相を脅迫するようなメモを持ったハトが発見され、確保された。

Text by AP