グレタ・トゥンベリらが非難する「緑の植民地主義」 ノルウェーの風力発電所めぐり
スウェーデンの環境活動家のグレタ・トゥンベリらが、風力発電所に対して抗議活動を行った。グリーンエネルギーを推進する活動家らの訴えとは。
◆ノルウェー首都オスロでの抗議
環境活動家のトゥンベリを含む活動家らが2月27日、ノルウェー・オスロの環境省の入り口を占拠し、抗議活動を実施。抗議の内容は、先住民サーミの生活拠点に建設された風力タービンに反対するものだ。サーミは、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドおよびロシアにかけての広い地域に暮らしている人々で、漁業やトナカイの放牧で生活することで知られている。サーミがトナカイを放牧してきた地域に風力タービンが設置されたことで、その見た目と騒音にトナカイが怖がり、伝統の暮らしが侵害されていると彼らは主張する。
環境活動家のトゥンベリは、ロイター通信の取材に対し、地球環境保護や気候変動対策は、先住民の権利や人権保護とともに進められるべきものであり、一部の人を犠牲にしたやり方は正しいやり方ではないと主張。トゥンベリを含む活動家らは抗議活動を続けたが、3月1日には警察によって一時拘束された。
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