テンペスト計画に参加する道も? 次期戦闘機、日英共同開発へ
自衛隊は現行の主力戦闘機であるF-2の後継として、仮称「F-X」と呼ばれる次世代戦闘機の開発計画を進めている。国内の開発は三菱重工が主導するが、共同開発の主要なパートナーはアメリカ企業ではなく、英BAEシステムズ社になる可能性が浮上した。
◆イギリスと開発協力か
岸田首相は5月5日、イギリスのジョンソン首相と会談を行った。国内報道によると、両首脳は年内にも「次期型戦闘機プログラムの協力で基本合意」を行う予定だ。この動きは一部アメリカメディアにとって予想外だったようだ。米ワー・ゾーン誌(5月17日)は、「アメリカは日本の未来の戦闘機の製造を助けるチャンスを逃したのか」との記事を掲載した。
イギリスではテレグラフ紙(5月22日)が、「BAEがアメリカのロッキード・マーティン社に代わり、三菱重工の主要なパートナーになる可能性さえある」と報じている。BAEはイギリスの次世代戦闘機「テンペスト」の開発を進めているが、このプログラムと日本のF-X開発計画が統合されるのではないかとの観測も出ている。
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