比大統領「中国が手を出すなら自爆作戦」 南シナ海めぐる最新動向

Rolex Dela Pena / Pool Photo via AP

◆フィリピン政府、付近を航行する中国船舶に対して抗議を表明
 フィリピン政府は、フィリピンが占有する島々や環礁付近に多数の中国艦船が存在することは違法だと抗議し、これに対して「しかるべき措置」を取ると宣言している。

 フィリピン軍は今年1月から3月にかけ、現在領有権が争われている、フィリピン側がパグアサ島と呼ぶ島の付近にある「サンディ・ケイ」の海域において200隻以上の中国船舶の存在を確認。その後4月4日になって、フィリピン外務省が、この海域における中国のプレゼンスを公然と批判する声明を出した。同国の外務省がこのような批判を行うのは異例だ。

 外務省は声明の中で、この海域における中国船舶の存在は違法だと述べ、「そのような行動は、国際法で定められたフィリピンの主権、統治権および管轄権に対する明らかな侵害である」としている。

 同国外務省はまた、外交的にも抗議を行い、中国当局者との会合でも懸念を伝えたと述べ、この海域に中国の軍艦、漁船その他の船舶が存在することは、「今後もフィリピンがしかるべき対応をとる対象であり続ける」と表明している。

 その上で外務省は、「中国政府に対し、同国の政府機関から軍に至るまでのすべての部門が、両国政府間で取り交した最高レベルの合意に即して行動するよう求める」としている。

By CHRISTOPHER BODEEN Associated Press
Translated by Conyac

Text by AP