「殺してくれと懇願した」ウイグル族女性が語る、中国の収容所での拷問・虐待
数ヶ月後、トゥルスン氏は3度目の拘束をされ、60名の女性たちとともに、窮屈で息のつまるような刑務所の監房に3ヶ月間収容された。そこでは睡眠は交代でしか取れず、監視カメラの前でトイレを使用することを余儀なくされ、中国共産党を称える歌を歌わなければならない。トゥルスン氏や他の被収容者たちには、服用すると気絶する錠剤や、女性によっては出血したり生理がなくなったりするような白い液体など、得体の知れない薬が強制的に投与された。同じ監房にいた9名の女性が、3ヶ月の間に亡くなったという。
トゥルスン氏はある日、部屋に連れて行かれ、高い椅子に座らされた。両方の手足は固定された。
「当局の職員たちはヘルメットのようなものを私の頭の上に乗せました。感電させられるたびに全身が激しく震え、血管に痛みを覚えました」トゥルスン氏の回顧録が通訳によって読み上げられた。
「それ以外のことは覚えていません。口から白い泡が出てきて、意識が薄れていきました。耳に入ってきた最後の言葉は、おまえがウイグル人であることが罪なのだ、というものでした」
トゥルスン氏はようやく釈放され、子どもたちをエジプトに連れていくことができたが、中国に戻るよう命じられた。カイロに到着した時点でトゥルスン氏は米国当局に連絡を取り、その後2018年9月に渡米、バージニア州に定住した。
ワシントンにある中国大使館がコメントの要請に応じることはなかった。中国当局は収容所の存在を否定してきたが、軽犯罪者は「職業訓練センター」に送還されると述べている。
米国務省は、2017年4月以降、中国政府によって政治的な再教育施設に収監されたウイグル族、カザフ族、その他イスラム教徒は80万人から200万人以上になる可能性もあると推定する。
「このような非生産的な政策を止め、独裁的に収監したすべての人々を釈放するよう、アメリカは中国政府に対して要求を続ける。ウイグル自治区当局者に対する措置を検討することも含め、人権侵害や虐待を犯す人々に対して説明責任を追及することを我々は確約する」と、米国務省は述べた。
By MARIA DANILOVA, Associated Press
Translated by Mana Ishizuki
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