金正恩暗殺計画も漏洩か 北朝鮮ハッカーが米韓軍事計画を盗む

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「軍部は直ちに北朝鮮に盗まれた計画を変更し、新たな作戦を立てる必要がある」と李氏は言う。

 北朝鮮首脳部に先制攻撃を仕掛ける可能性について、実行に移すのは難しいものの、敵対する北朝鮮からの核攻撃を阻止するために韓国政府が選択できる、最も現実的な軍事オプションだろうとする見方が広まっている。

 各国政府や国際人権団体は、金委員長を独裁者であるとし、国民の多くが飢餓に苦しみ、過酷な状況に追い込まれているにもかかわらず、核弾道ミサイルでアメリカ本土を狙える段階にまで武器開発プログラムが進んでいることを盾として自身は贅沢な暮らしを送っていると非難している。独裁体制を維持してきた金政権の3代目となる金正恩氏はしかし、表向きには国民から崇拝される存在だ。金委員長を政権から降ろそうという声が少しでも政府の耳に入れば、極めて深刻な事態として受け止められる。

 李氏によると、235ギガバイト相当の軍事文書が流出したが、軍部は流出した情報のうち80%の内容を特定できていない。特定できた文書には、韓国軍特殊部隊の緊急時対応計画や、韓国の軍事施設、発電所の情報も含まれていたと李氏は言う。

 韓国政府は、北朝鮮が繰り返しサイバー攻撃を仕掛けていると訴え、韓国の企業や政府のウェブサイトが被害にあったと主張している。しかし北朝鮮は一切の責任を否定している。

 韓国国防省の規則により氏名は非公開としながらも、ある国防省職員が言うには、サイバー攻撃のニュースが発表されて間もなく、今月10日夜にB-1B爆撃機2機がグアムを出発し、韓国軍の戦闘機を伴い演習を実施した。

 アメリカの爆撃機は朝鮮半島東岸で空対地ミサイルの発射を想定した演習を行った後、韓国軍戦闘機2機と韓国上空で飛行訓練を実施した。その後、朝鮮半島西岸でも同様の空対地ミサイル演習を行ったと国防省職員は述べている。

 北朝鮮は米爆撃機の演習実施、ハッキング事件のどちらについてもまだコメントを発表していない。

By FOSTER KLUG, AP
Translated by t.sato via Conyac

Text by AP