オスカー監督ベン・アフレック、政界進出か?
米俳優ベン・アフレック氏が、近い将来に政界に進出すると、複数の海外紙が報じた。同氏はCIAによる人質救出作戦を描いた映画「アルゴ」で監督・主演を務め、今年のアカデミー賞作品賞を獲得した。
アフレック氏の妻で女優のジェニファー・ガーナー氏が、来週発売の米美容誌「アリュール・マガジン」のインタビューで以下のように語ったという。
「今、(ベンは)制度の外側から政治的にもっと人々のためになることができると思っている」
「いつか彼が政界進出したら驚くかって? いいえ。でも今ではないでしょう」
【アフレック氏の過去】
アフレック氏はこれまで、米民主党の大統領候補だったアル・ゴア氏、ジョン・ケリー氏のために運動を行うなど、政治的な活動も目立つ。2010年には東コンゴ難民支援のための非営利団体「東コンゴ・イニシアティブ」を設立。昨年は米上院議員選挙への出馬も噂された。
しかし2009年に「政界に興味はあるか」と質問されたときは、「私は今の仕事が大好きだ」「政界では多くの人々の票が必要。それはより難しい仕事だと思う」と答えたとガーディアン紙は報じた。
【日本の”タレント議員”との相違点】
日本にも、いわゆるタレント政治家は数多い。先の参院選ではアントニオ猪木氏が18年ぶりに、山本太郎氏が初当選して注目された。それぞれ「スポーツ外交」、「脱原発」という、一点に絞った政策と行動力を、知名度を使って有権者に印象づけたといえる。一方で元アナウンサーの小倉淳氏、写真家の桐島ローランド氏は落選している。
選挙において知名度は強力な武器となり得るが、それだけでは票は取れない。今月15日に41歳となる同氏は、「東コンゴ支援」のために積極的に有名議員や政府当局者と会ったり、東コンゴに10回以上も足を運ぶなど、政治的な足固めとなる行動を続けている。
ハフィントン・ポストのコメント欄には、俳優から転身したレーガン元大統領と比較した意見の他、「知名度も知性もあり、政界進出できる」という応援のコメントや、「とても強い自尊心を持ったハリウッドのリベラル派の典型」と揶揄するようなコメントも寄せられている。。