車椅子で搭乗した乗客 職員の非協力的な態度に「二度と利用しない」
ある航空会社は、お客様あっての事業だということを忘れてしまったようです。
車椅子に乗る女性が、「ユナイテッド航空は二度と利用しない」とTikTokで怒りをあらわにしました。
車椅子利用者が航空会社職員の態度に激怒 海外の衝撃的な出来事
飛行機を頻繁に利用するジャクリーンさんは、小さな車輪の移動用車椅子を携帯しています。
ある日の帰りの便でジャクリーンさんは、車椅子を押してくれる介助をユナイテッド航空に求めたところ、「申し訳ありませんが、車椅子を押すスタッフの手配は保証できません」と言われました。
ジャクリーンさんは、これまでそのようなことを言われたことがなかったといいます。
責任者が現れゲートまでは付き添いをしてくれたそうですが、問題が起きたのはここから。
ゲート付近に着くと、ジャクリーンさんは待合室の真ん中に置き去りにされてしまったのです。
近くにいた職員に「歩けますが、手荷物と車椅子を一緒に引いてタラップは降りられないのです」と説明するも、手伝ってはくれませんでした。
飛行機の搭乗時間になり、障害者が優先的に案内されていましたが、車椅子のジャクリーンさんに職員は目も向けない様子。
ファーストクラスの乗客も乗り込みましたが、以前としてジャクリーンさんには誰も注意を払っていないようでした。
すると1人の女性客が歩み寄り、「すみません、なにか手伝いましょうか?」と声をかけてくれました。
ジャクリーンさんは願ってもないという気持ちで助けを借りると、別の男性乗客も手助けしてくれ手荷物を座席の棚に収納してもらえたといいます。
同乗者がジャクリーンさんを助けている間、職員はただ見ているだけ。
その態度を見たジャクリーンさんは、「二度とユナイテッドには乗らない。こんな扱い初めて」と怒りの気持ちをコメントしたのです。
ジャクリーンさんはその後、ユナイテッド航空から連絡があったことを動画で報告。
しかし「事態は悪化した」と言います。
ユナイテッド航空は、謝罪として1万円相当の搭乗券クーポンを提示したそうですが、これでは片道分のみ。
職員の説明によると、ジャクリーンさんのチケットは往復で1万9,000円だったため、迷惑をかけた方のチケット代を相殺するものでした。
ジャクリーンさんが「往復分でないとどこにも行けない」と主張すると、職員は「あなたが私たちのメンバーであれば活用できたのでは?」と返したそうです。
ユナイテッド航空は、差別に対する陳謝ではなく、TikTokで拡散されたことを問題としていることに気づいたジャクリーンさん。
ジャクリーンさんはこの件で「TikTokで『ユナイテッドに乗らない』といいましたが、これからは飛行機を利用する客に、自分が受けた差別を一生語り継ぎます」と決意を表明していました。
誠意を持って接客しなかった代償は高くつきそうですね。