機体を墜落させたYouTuberに懲役6ヶ月の判決 動機は「再生数稼ぎ」
スノーボード選手として、2014年に行われた冬季五輪に出場経験がある、アメリカ人のトレバー・ダニエル・ジェイコブさん。
パイロットの資格を所有し、現在はユーチューバーとしても活動している彼ですが、2021年に世間を大炎上させていました。
炎上目的でプロペラ機を墜落させたYouTuber
アメリカ合衆国検察局によると、同年11月24日、彼はカリフォルニア州サンタバーバラ郡にあるロンポック・シティ空港を、自身が操縦するプロペラ機で離陸。
しかしエンジンが故障したふりをして、パラシュートで機体から脱出すると、その様子を自撮り棒で撮影するなどしていました。
2日後、トレバーさんは国家運輸安全委員会に事故を報告し、数週間後に墜落場所を特定し機体を回収しました。
しかし連邦航空局などが調査をしていたなか、12月23日に彼は自身のYouTubeに「飛行機を墜落させてみた」といった動画を投稿したのです。
それにはパラシュートで着地するまでの自身のほか、カメラは機体にも取り付けられており、山に墜落する様子も撮影。
のちに彼は経緯について「炎上させてお金を稼ぎたかった」と告白していました。
こうした一連の行為が極めて悪質だとして、環境犯罪・消費者保護課の検事補ドミニク・カーマノ氏とデニス・ミッチェル氏がこの事件を起訴。
トレバーさんはこのたび懲役6ヶ月の有罪判決を受けました。
この判決についてトレバーさんは「妥当」だとして、「今後どんな困難にぶつかっても、立ち向かって乗り越えなければと思います」と自身のYouTubeで現在の心境を吐露。
さらに「人として成長し、強くなって戻って来たい。僕が受けなければならない罰だと思っています」と明かしました。
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