救急車で搬送された患者 車内で放尿し、到着後に救急隊員を突き落とす

画像はイメージ(Flicker/ MIKI Yoshihito

日本でも軽症で119番通報をしたり、救急車をタクシーのように使ったりすることがたびたび問題となっています。

【動画】救急隊員に暴力を振るった患者

このたびイギリス・ロンドンにある『ロンドン救急サービス』が、ショッキングな映像を公開しました。

搬送された患者が救急隊員を突き落とす

映像に映っているのは、黒いコートを着た男性患者と30歳の男性救急隊員。

チェルシー・アンド・ウェストミンスター病院に到着した途端、男性が救急車の外に隊員を突き落としたのです。

男性は地面に倒れている彼に目もくれず、何事もなかったかのように歩いて去って行きました。

隊員は「とても痛くて、骨折したかと思いました。その後さらに痛みが強まり、痺れもありました」と明かしています。

幸いにも警察がすぐに駆け付け、男性を逮捕。

さらに彼は隊員の長髪を「同性愛者なのか」と罵ったほか、救急車内で放尿したということです。

その後、男性は有罪判決を受け、救急隊員への賠償金の支払いを命じられました。

このように近年、イギリスでは患者から暴言を吐かれたり暴力を振るわれたりする隊員が増えているそうです。

そのためロンドン救急サービスは、隊員たちの保護を目的として、車内に複数のカメラを設置。

ほかにも患者と2人きりにならないなど、対策を行っていることを明かしています。

Text by 春野 なつ