いよいよ迎えた運命のプロ野球ドラフト会議。

【画像】東北楽天ゴールデンイーグルスから指名を受けた中島大輔選手

今年は大学生に多くの有望選手がおり、特に投手に注目が集まっていますが、野手でも今後の球界を背負って立つ選手がいます。

その中でも中島大輔選手（なかしま・だいすけ/青山学院大学）は日本代表の主将にも選ばれており、来たるドラフトでも上位指名が確実視されていました。

青山学院大学で主将を務めた中島大輔選手

中島選手は高校時代、京都の名門・龍谷大平安高校でプレーし、主に1番打者としてチームをけん引。

センバツ甲子園にも出場しました。50m走5秒9の俊足が売りの選手で、卒業後は青山学院大学に進学します。

大学入学後は1年秋からレギュラーに定着し、当時2部リーグに所属していた同大学を1部リーグ復帰に導く活躍をみせました。

高校時代から武器としている俊足は健在で、3年生になってからはパンチ力もついて本塁打も打てるようになったため、走攻守の三拍子が揃ったリーグを代表する選手になったのです。

同大学で主将に選ばれると4年春のリーグ戦ではベストナイン、6月の全日本大学選手権や7月の日米大学野球選手権大会、秋のリーグ戦でもチームを優勝に導くなど出場する試合、大会すべてで結果を残してきました。

足を活かしたプレーで、イーグルスでの活躍を誓う中島大輔選手

今回、NewSphereは中島選手が指名を待つ青山学院大学を訪れました。

前述のようにリーグ戦や全国大会で優勝してきた同大学では中島選手のほかに投手の常廣羽也斗選手（つねひろ・はやと）と下村海翔選手（しもむら・かいと）も注目選手のため、緊張した面持ちでその時を待っていました。

同級生の常廣選手が広島東洋カープに、下村選手が阪神タイガースからそれぞれ1位指名をされ、先に記者会見が行われました。

そしてドラフト開始から約2時間後、中島選手は東北楽天ゴールデンイーグルスから6位指名を受けたのです。

「なかなか呼ばれないので不安が大きくなっていきました」と振り返った中島選手。

それでも小さい頃から目標にしていたプロ野球の世界に行けることになり、満面の笑みを見せました。

イーグルスについても、今江敏晃新監督（いまえ・としあき）が好きだったこともあって、同じチームになれることも喜んでいます。

指名後の会見で中島選手は「一番自信がある足を活かして活躍したい」と力強くコメント。

中島選手は同大学で主将になるまで、この役割を担ったことがないといいます。

本人を主将に指名した理由として、チームを率いる安藤寧則監督（あんどう・やすのり）は「1年生から試合に出続けており、良い、悪い両方の経験を数多くしてきた選手。これらを伝える責任もあるし、立場が人を変えると言いますが、まさに眠っていたものが開花してくれたと思います」と振り返っています。

大学で培ったキャプテンとしての能力と武器の俊足で、イーグルスを優勝に導く日が来るかもしれません。

イーグルスは今季、惜しくもクライマックスシリーズ進出を逃したため、来季は巻き返せるかが注目です。

這い上がりを目指すチームにとって中島選手の活躍は必須。

指名順位こそ6位でしたが、入団後は順位は関係なく、ライバルと切磋琢磨していきます。

そして、リーグは違えど同じプロ野球に進む同級生の常廣選手、下村選手との対戦もあるでしょう。

青山学院大学出身の選手たちが2024年のプロ野球で光り輝くか、注目です。