Facebookで売られていたのは「母親の遺灰」 「虐待してくる母から解放されたかった」

画像はイメージ(Flicker/ Phil Leitch

Facebook上での売買サービス「Facebook Marketplace(以下、「Marketplace」)」に、人の遺灰が販売されたという前代未聞の出来事が起きました。

【動画】Facebookで購入した遺灰

この遺灰を買った女性に注目が集まっています。

Facebookで売られていた遺灰

260万人のフォロワーを持つTikTokerのローレンさん。

彼女は、「Marketplace」で遺灰が販売されたという内容をSNSで発信したマークさんの投稿を目にしました。

販売情報について聞こうと、マークさんに連絡を取ったローレンさんは、遺灰を早速購入したのです。

遺灰の金額は、送料込みで30ドル(約4,500円)。

追加で5ドル(約700円)を支払うと、遺灰にまつわる裏話を教えてもらえるというオプションがついていました。

ほどなくしてローレンさんは、遺灰を受け取ります。

デザイン入りの本に見立てた装飾箱で届いた遺灰は、小さな小瓶に入っていました。

裏話は手紙で添えられていたそうです。

マークさんが最初に遺灰の動画をアップした時、視聴者から多くの質問が届いたため売主にコンタクトを取りました。

売主の男性はマークさんとのインタビューで、「母親とは険悪な仲だった」と関係性を説明。

男性は母親から精神的に虐待を受けたため、母親の存在がトラウマになっていたのだといいます。

母親の死後、精神的に解放されたことから、「遺灰も処分してしまいたい」と考え、販売することにしたそうです。

ちなみに、アメリカでは移植用の臓器を売ることは違法ですが、研究や教育目的で身体の一部を販売することは、多くの州で合法だとされています。

Text by 本間才子