洞窟に閉じ込められた犬の救出活動 クマに遭遇する予想外の出来事が発生
アメリカのテネシー州で、犬の救出にあたっていた救助隊が熊に遭遇する出来事がありました。
犬の救出活動でクマと遭遇
ウォルデンズ・クリーク有志消防署のFacebookの投稿によると、狩猟犬のチャーリーが閉じ込められてしまったのは、テネシー州東部のイングリッシュ・マウンテンにある深さ12m洞窟だったそうです。
2023年10月10日に、複数の消防隊から編成されるロープレスキュー隊が現場へ向かうため、登山を開始しました。
洞窟の入口に到着し、2人のレスキュー隊がロープを使い、中へ進みます。
人が1人やっと通れるほどの狭い隙間を下り、角を曲がった瞬間、レスキュー隊は熊が寝ているのを発見。
その距離はわずか1.5mほどでした。
チャーリーは、熊よりも洞窟の奥にいました。
レスキュー隊はテネシー州野生生物資源局から、熊が自ら洞窟を離れるまで待つようアドバイスを受けたといいます。
洞窟の入口付近にカメラを設置し、その日は救出を断念。
次の日に現場に戻ると、熊が洞窟を出たことが確認されました。
CNNによると、レスキュー隊が洞窟の中へ降りていった際、チャーリーは洞窟のさらに奥に入り込んでいたとのこと。彼らは「救出できないと思った」と話します。
洞窟の外へ出ようとしたとき、1人の消防士がもう一度振り返ると、チャーリーの追跡用首輪のアンテナが見えたそうです。
そして3人のレスキュー隊員はチャーリーにハーネスをつけると、チャーリーは自ら這い上がるように洞窟の外へ出ました。
無事に飼い主さんとの再会を果たしたのです。
3日間洞窟に閉じ込められていたチャーリーは、空腹と脱水症状がありましたが、良好な状態だとのこと。
洞窟の中にいた熊は、推定2歳で体重は約90kgくらいだったといいます。
投稿にはレスキュー隊への賞賛と、チャーリーの無事を喜ぶコメントが寄せられていました。
レスキュー隊は「チームワークがもたらした結果です」といい、関係者全員に感謝の言葉を残しています。