下半身にまひがある車椅子の男性 警察からしつこく車外に出るよう言われ地面に転倒

画像はイメージ(Flicker/ Frank Hebbert

下半身にまひがある男性が、警察官から屈辱の扱いを受けただけでなく、誤認逮捕されたというひどい出来事に遭いました。

【動画】警察からしつこく車から出るよう言われ、地面の上に落ちた様子

男性は、一連の出来事をTikTokに投稿。世間から、怒りや同情の声が寄せられています。

車椅子の男性、車から出てくるようしつこく言われる

ある日運転していた男性に、ワシントン・メリーランド州の警察官が止めるよう指示を出してきました。

動画は、警察官が運転席の窓側に近寄ってきた光景から始まっています。

「話ができるように、外に出て来られるかい?」と声をかけた警察官に対し、男性は「僕には下半身まひがある」と返答しました。

警察官は、「わかるよ。外に出てくれたら話ができるから」と、男性を信用していない様子。

男性はドアを開けて、「飛び降りろってことかい?介助してほしいんだ」と警察官に頼みました。

しかし警察官は、車から自力で降りるように繰り返すのみ。

仕方なく身を乗り出しかけると、警察官は肩をつかみますが、支えきれず男性が地面に落ちてしまいます。

助手席にいた妻が「夫は下半身まひで歩けないのです」と声をかけるも、警察官は相変わらず「しっかり立って」と指示するのでした。

不親切な警察官の態度が動画から伝わってきますが、この後もっと恐ろしい展開が待っていたのです。

妻の助けでやっと車椅子に座れた男性は、警察に止められた理由を聞いて驚きました。

なんと、男性はある事件の容疑者として逮捕されるというのです。

しかし、事件が起こった場所に男性は一度も行ったことがありません。

投稿された動画は10分間。

警察官が話している途中で動画は終わっていますが、男性はコメント欄で「この後逮捕された」と説明しています。

動画の中で警察官は、まずジョージア州に男性を引き渡す予定だと説明していましたが、実際には行われなかったようです。

近年アメリカでは、警察官による身体的・精神的ハラスメントを受ける事例が報告されています。

コメントでは多くの人が、「信じられない。気の毒すぎる」と反応していました。

Text by 本間才子