7人が乗っていたケーブルカーのワイヤーが切れ、274mの高さで宙吊りに 16時間かけ決死の救出劇
山間部に暮らす人たちにとって、通勤や通学は一苦労です。
しかしインフラが整っていない海外では、命懸けで移動しなければならない人も大勢います。
通勤・通学で利用していた7人が乗っていたケーブルカーが宙吊りに
パキスタン北部のバッタグラム地区では、毎日150人の生徒たちが、通学のためにケーブルカーを利用しているそうです。
『NEW YORK POST』などによると、2023年8月22日の朝7時頃、10~16歳の生徒7人と教師1人を乗せたケーブルカーのワイヤーが、渓谷のど真ん中で突然切れてしまいました。
274mの高さでケーブルカーは宙づりになり、誰もが無事を祈るなか、レスキュー隊が到着。
当時、現場では風の強さが懸念されましたが、軍の特殊部隊がヘリコプターで救出を試みました。
途中、日が落ち暗くなったうえ強風が吹き荒れてしまい、活動は一時中断されるも、最終的に16時間をかけ、全員を救出することに成功しました。
生徒たちとその保護者は、再会の瞬間に泣き崩れたといいます。
救出の映像からは、生徒に装着したハーネスのロープを、数十人の男性たちが引っ張る様子が映し出されています。
これを受け、アンワール・ウル・ハク・カカール暫定首相は「乗っていた全ての生徒たちが安全に救出されました。軍やレスキュー隊、行政、そして地元の皆さんによる素晴らしいチームワークのおかげです」と声明を発表。
Relieved to know that Alhamdolillah all the kids have been successfully and safely rescued. Great team work by the military, rescue departments, district administration as well as the local people. ?? https://t.co/2gPq2Q51Xi
— Anwaar ul Haq Kakar (@anwaar_kakar) August 22, 2023
また国内全てのケーブルカーの安全点検を行うよう、当局に指示したことを明かしました。