交差点を塞ぐ車にレフリーとして注意喚起 「イエローカードは世界共通言語」

画像はイメージ(Flicker/ woodleywonderworks

毎日どこかで必ず起こってしまう交通事故。

警視庁の調べによると、その主な原因の1つは、車の運転手による安全不確認だそうです。

ユーモアあふれる方法で、地域の交通安全を守る男性を紹介します。

交差点でマナーの悪い運転手にイエローカードを出すレフリー

※左右にスライドしてご覧ください。

 
 
 
 
 
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サッカーのレフリー姿で、横断歩道に進入した車や自転車用レーンに駐車したドライバーにイエローカードを差し出す男性。

このパフォーマンスを行うのは、カナダのトロントを拠点に活動するアーティストのマーティン・リースさんです。

CTV Newsによると、マーティンさんは「せっかちなドライバーによって交差点が塞がれているのが少し腹立たしかった。だけど怒りは何も改善しない。ユーモアが一番の解決策だと思ったんだ」といいます。

また「アーティストとして、ポジティブで友好的に、みんなの安全を守る方法を考えようと決めた」とパフォーマンスのきっかけを語りました。

サッカーのレフリーを選んだのは、レッドカードとイエローカードの意味は世界共通語のように、どの国の人でも理解できると思ったからだそうです。

実際マーティンさんが交通量の多い時間帯にパフォーマンスを行ったところ、30回のイエローカードと15回のレッドカードをドライバーに与えたとのこと。

彼は「尋常じゃない」といい、交通ルールを守らないドライバーの多さに驚いている様子です。

カードを与えられたドライバーの反応は悪くないといいます。

「みんな悪いことをしたと分かっているんだ。カードはその雰囲気を和ましてくれる」といい、ほとんどの人はユーモアを理解してくれているようです。

さらにこのパフォーマンスを行う理由は「歩行者や自転車を利用する人が安全に交差点を渡れるようにするためであって、決してドライバーに恥ずかしい思いをさせようとしているわけではない」と話しました。

マーティンさんはポジティブに受け取ってもらえるかぎり、このパフォーマンスを続けていくそうです。

スポーツが人の心を1つにするように、マーティンさんの活動もお互いを思いやる行動に繋がるといいですね。

Text by 島田 そら