海外から日本に来た団体客、「予約」できたが「予約確定」できておらず48時間足止め食らう
画像はイメージ(Flicker/ Hideyuki KAMON )
2022年10月、海外からの入国制限が緩和されました。
経済産業省が2023年5月に発表した調査によると、航空旅客はコロナ禍前より15%増加しているといいます。
日本旅行に学生を引率したスペイン語教師のトレバー・ブッフォンさんは、予約トラブルで48時間日本で足止めを食らったのち、42時間かけてアメリカに帰国したとTikTokで説明しました。
予約トラブルで日本で足止めを食らった海外からの団体客
アメリカ・テキサス州ヒューストンの高校生と教員31人が参加したこの旅行は、日本各地を巡る全9日間の行程。
大阪がこの旅の最終目的地となっており、東京からヒューストンへの帰途につく予定でした。
ところが帰国当日、東京発のアメリカン航空に乗るため、乗り継ぎの日本航空チェックインカウンターに行くと、なんと航空券が確保されていなかったというのです。
「予約」はされているが「予約確定」になってないと、説明を受けたトレバーさん。
本来は日本航空で大阪から東京に移動し、アメリカン航空でダラスに飛行した後、ヒューストンに到着する乗り継ぎ便のはずでした。
しかし、大阪から東京への搭乗券が確保できていなかったのです。
そのため東京からヒューストンは確保されていても、全行程がキャンセルになるという不運に見舞われてしまいました。
トレバーさんは、「リザベーション(予約)」と「ブッキング(予約確定)」の微妙なニュアンスを説明しています。
予約履歴をたどると、「アメリカン航空が日本航空への確定情報を共有していなかったようだ」とトレバーさんは説明。
それでも、日本航空はおろか、アメリカン航空や旅行会社までもお互いに責任を擦り付け合うだけでした。
フライトを逃した31人は、結局大阪で2日間、足止めを食らってしまうことになります。
アメリカン航空に連絡したトレバーさんは、「24日のフライトならお取りできますよ」と言われましたが、この日から13日も先の話。
それまでの宿泊代や食事代は、もちろんついてきません。
最終的に旅行会社が交渉を行い、航空券を確保。
しかし、その後42時間にもおよぶフライトがあるとは、トレバーさんたちは知る由もありませんでした。
旅程はまず、大阪からバンコクへのフライトで始まります。
到着し次の便まで9時間待った後、バンコクから11時間かけてドイツのミュンヘンに移動。
そしてやっとアメリカ本土のノースカロライナ州のシャーロットまで飛び、ヒューストン行きの飛行機に乗るという、全42時間のフライトで帰国するというものでした。
無事ヒューストンに着いたトレバーさんは足止めをこう振り返ります。
「アメリカン航空の返答を待つ間、時差のせいで7時間~10時間は空港内でただ時間を過ごし、いつ移動しなくてはならないか分からなかったので延泊さえも落ち着きませんでした」
「11時間のフライトと10時間のフライトを経てアメリカに着いたころには体中が痛かったです。搭乗した時に預けた手荷物が、目的地に到着していない事態にも見舞われました。9日間の日本旅行は素晴らしかったですよ、最後の4日間を除いてね」ともコメントしました。
最近はネット予約が主流になり、画面で確認できる時代です。
しかし、こういうアクシデントがあると、面倒でも変更の有無などチェックしておくことが必要なのかもしれませんね。