1杯約4700円の高級カクテル、1日400万の売り上げ記録
ビアガーデンやお祭りで賑わう夏の季節。
「アルコールがつい進んでしまう!」という人も多いのではないでしょうか。
そのなかでも「甘くて飲みやすい」と女性から人気が高いのが、カクテルです。
実はこのカクテル、世界には3,000種類ほど存在するそうで、各国を代表するものも多いのです。
シンガポールで誕生したのは、『シンガポール・スリング』。
1915年、老舗の高級ホテル『ラッフルズ・ホテル』内にある「ロング・バー」で誕生しました。
当時、女性が公共の場でアルコールを飲むことは良く思われておらず、彼女たちはお茶やジュースを口にしていました。
それを見ていたバーテンダーのニャン・トン・ブーンさんが、社会的に受け入れられる飲み物として、この「シンガポール・スリング」を発案。
パイナップルがグラスに添えられ、濃いピンク色で一見ジュースにしか見えない、このカクテルを販売し始めたのです。
『News.com.au』によると、同バーではサービス料と税金を含め、1杯50オーストラリア・ドル(日本円にして約4,700円)で販売されているとのこと。
かなりの値段がするにも関わらず、観光客からの人気は衰えず、入店までに20分待ちは当たり前だといいます。
「可愛い」「写真映えする」「発祥の地で飲みたい」と、シンガポール・スリングだけで売り上げはなんと、1日43,000ドル(約400万円)にも。
ある男性はTikTokで、「このドリンクは本当にそんな高額な価値があるのか?」と動画を投稿しました。
@olibrandon Trying out the Singapore Sling in Singapore #travel #singapore #cocktail ♬ Lo-fi hip hop – NAO-K
「実際には普通のカクテルだった」そうですが、由緒あるホテルで飲む伝統のカクテルは「一生に一度の経験としてぜひオススメしたい」と伝えています。
なお、こちらのラッフルズ・ホテルは、かつてエリザベス女王2世やマイケル・ジャクソンも宿泊したことがあるそうです。