「完璧に見せるためかなり加工されてる」 人気モデル、業界の「リアル」を暴露 

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ミランダ・カーさんやジゼル・ブンチェンさん、アドリアナ・リマさんなど、数々の世界的スーパーモデルを輩出してきた、アメリカの下着ブランド『ヴィクトリアズ・シークレット』。

毎年行われていた同ブランドの煌びやかなショーは男女問わず人々を魅了し、常に若い世代の憧れの的でした。

なかでもブランドの顔になる「エンジェル」に選ばれることは、モデルたちの間で成功を保証される登竜門と呼ばれてきたほどです。

そんなエンジェルとして世間に名を馳せた、ジャスミン・トゥークスさんとジョセフィン・スクライバーさんが当時の「闇」をポッドキャストで明かし、話題を呼んでいます。

2人はSNSやメディアに見せるファンタジーの世界と、業界の現実について言及。

当時を「専属のパーソナル・トレーナーが付き、2時間半をかけプロがヘアスタイリングとメイクをしていた」と明かしています。

さらにジョセフィンさんはSNSで私生活を明かすたびに、使っている歯磨き粉など何から何まで質問されることに違和感を抱いているとも。

例え同じ製品を使ったとしても、「世間が簡単だと思っていることでも、モデルたちはどれだけの時間と労力を費やしてきたのかをSNSで示したかった」と語りました。

またジャスミンさんは「よくSNSのコメントで『完璧』『羨ましい』といった言葉をもらうけど、それはほんの一部の私にしか過ぎない」と話しています。

2023年2月に子供を出産したばかりの普段の彼女は、子育てをしている多くの親たちと同じように、ノーメイクで髪を振り乱し、慣れない育児に日々手を焼いているとのこと。

さらにメディアに出回っている写真は、ほとんどが「完璧に見せるためかなりの加工がされている」とジョセフィンさんは打ち明けます。

友人や母親ですら、その写真に困惑するそうで「これ、あなたなの?」と聞かれるそうです。

それにはジャスミンさんも同意し、「当時の写真を見ると、全然自分と違うの。それをファンたちはリアルで完璧な私だと勘違いしちゃうのね」とも。

このようなことから「性差別主義だ」といった批判が相次ぎ、ヴィクトリアズ・シークレットの売り上げは激減してしまいます。

そして2021年、同ブランドはスーパーモデルたちによるショーやエンジェルを廃止することを発表。

それ以降は多様性の時代にそぐうべく、プラスサイズやアスリート、アフリカの難民出身やトランスジェンダーなどのモデルを起用しています。

Text by 春野 なつ