「わずか30秒で溺れる」 子供が水難事故に遭う動画に込められた意図

そんなルイスさんは、甥っ子を動画に起用したことなどに批判の声が寄せられていることついて、NewSphereの取材で「世論を大きく分断した」とコメント。

「私はこれまで、俳優としてメンタルヘルス、失恋など普遍的な悲しみや苦悩をテーマに、人生の啓発となる動画を作ってきました。多くの視聴者さんはそれを理解してくれています。ただ今回は、物議を醸してしまいました」

演技を専門に学び、学位も取得しているルイスさんは、撮影や映像の編集、語り掛け、サウンドによる効果を熟知しています。

そうしたスキルが、視聴者に演技とは思えないリアルさを与えてしまったのかもしれません。

ルイスさんは、今後も「俳優として、注意喚起の動画を作り続ける」とコメントしました。

「私は俳優として、自分のTikTokで強烈な啓発ビデオを作り続けます。これらの動画が、自分自身の戦いやメンタルヘルスの葛藤と向き合っている人々の助けになり、自分が孤独ではないことに気づいてもらえることを願っているのです。

また、自分の演技の訓練とスキルを活かして、訴えかけるようなキャラクターを作り続け、俳優を仕事にしようと考えている人たちを鼓舞し、一生懸命努力すれば何でも可能だということを伝えたいと思います」

事故のほとんどが、実は親たちの不注意が原因で起きています。

ルイスさんを批判するのは簡単ですが、大切なのは、幼い子供から目を離さないこと、とにかく水難事故から守るということですね。

Text by 森みどり