いつどこで、どんな出会いがあるか分かりません。

このたび運命のような出会いをしたのは、アメリカに暮らすレバノン系のインフルエンサー、ジェス・タウィル（Jess Tawil、jesstawil）さんです。

彼女は2023年6月初め、家族とレバノンのバールベック市内を観光中に、『Valentino』のサンダルの片方を紛失してしまいました。

Jess Tawilさんが紛失したサンダル（本人許可済み、以下同）

16歳の時に巻き込まれた交通事故により、下半身が麻痺し、車いすでの生活を送っているジェスさん。

紛失した当時、履いていたサンダルが脱げたことに気が付かなかったといいます。

ショックを受けた彼女でしたが、多くのフォロワーを抱える自身のSNSを頼ってみることに。

すると投稿してからものの数分でInstagramに、ある男性から「あなたが今いるのは、僕が住んでいる街だよ。具体的にどこに出かけたの？探しに行ってみるよ」と連絡を受け取りました。

ジェスさんは詳細を伝え協力を求めると、しばらくして彼からテレビ電話がかかってきたそうです。

出てみると、なんと彼の手にはもう片方のサンダルが!

サンダルを見つけた男性からかかってきたテレビ電話

男性はジェスさんのために、彼女が巡った場所を本当に探し回ってくれたのです。

そして10日ほど後に彼女は「アップデート」として、男性と会った時のことをTikTokで報告しました。

待ち合わせ場所の公園に向かい、ついに男性との対面を果たしたジェスさん。

「ここで落としたの！」と思い出した様子

彼は歩けない彼女をおんぶし車いすに乗せると、サンダルを手渡しました。

その光景はまるで、童話「シンデレラ」で、王子がシンデレラにガラスの靴を履かせるシーンのようですね。

しかし喜び興奮する彼女に、彼はさらなるサプライズを用意していたのです。

なんとジェスさんの誕生日が、2日後であることを知っていた男性。

バースデーケーキを運んできて、みんなでお祝いをしたそうです。

「サンダルを見付けてもらっただけでなく、彼の真の優しさに触れ、とても感動しました。一生忘れることはないでしょう」と語るジェスさん。

動画を見たユーザーからは「そんな優しい男性、恋に落ちちゃう」「結婚しなよ！」「あなたが結婚しないなら、私がするわ」「次のアップデートは、デートの報告がいい」など、特に女性からの好意的なコメントが寄せられています。