【パニック】普段は観光客に攻撃的なサル、花火の音と光に驚き大脱走

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タイ中部のロッブリー県にある、クメール時代の3基の塔堂をもつ寺院「プラ・プラーン・サーム・ヨート」をご存じでしょうか。

ロッブリーは大きな町ですが、実は13世紀に建てられたこの寺院の境内および周辺には、カニクイザルという種類のサルが驚くほどたくさん生息しているそうです。

そのプラ・プラーン・サーム・ヨートで、このたび街の人たちが楽しみにしていた花火が催されたようですが、サルたちが爆音や強烈な光に驚いて、建物や敷地から逃げ出す様子が撮影されました。

30秒目あたりからは、パニック映画さながらの大脱走になっています。

これはいったい、何匹いるのでしょうか…!

Monkeys evacuate a temple as fireworks start

こんな風になってしまったのは、現地で1989年から始まった「モンキー・ビュッフェ・フェスティバル」が原因でしょう。

4トンほどにもなる美味しい果物、野菜料理、ジュース、アイスクリーム、加工肉などをカニクイザルたちにふるまうようになったところ、個体数が激増してしまったというのです。

タイばかりかバリ島の観光地でも、持っていたバッグや食物をひったくられる被害が頻繁に起きていて、「駆除するべきだ!」などと怒る観光客もいますが、現地の人たちにしてみれば、それはとんだ罰当たりなこと。

サルはタイで、人々に幸運と街の繁栄をもたらす尊い生き物として位置づけられています。

とにかくこのサルたちの大脱走、街の人々は想像していた以上にサルの数が多いことに、とにかくびっくりしたもようです。

個体数はまだまだ増えるのでしょうか。

Text by 森みどり