わずか3秒… 自閉症を持つ天才が、ルービックキューブの世界記録更新

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ルービックキューブにかなりハマッたという人は、大勢いることでしょう。

皆さん、だいたい何分間で完成させましたか?

上手になると1分もかからずクリアできたりするのですが、それでも毎回というわけにはいきません。

ましてや、たったの数秒間だなんて、あり得ないですよね。ところがアメリカ・カリフォルニア州には、「神」と呼ばれる男性がいるのです。

彼は21歳のマックス・パーク(Max Park)さん。

2023年6月11日に行われた「プライド・イン・ロングビーチ2023」で、世界最速記録を塗り替えました。本人、大会、そしてギネス世界記録が次々とその様子を動画で伝えています。

与えられたキューブを手に取り、数秒間かけて全ての面を眺めてからいったん下に置き、ひと呼吸間をおくと、猛スピードでキューブを回し始めるパークさん。

なんと3x3x3のルービックキューブを3.13秒で完成させました。

ギネス世界記録の公式チャンネルがYouTubeに投稿した、こちらの動画をご覧ください。

世界キューブ協会(World Cube Association)によれば、パークさんは中国のユーシェン・ドゥ(Yusheng Du)さんが2018年に打ち立てた記録を、0.34秒縮めたといい、4x4x4のキューブでも20.99秒という素早さで優勝しました。

パークさんは5x5x5、6x6x6、 7x7x7でも世界記録を保持し、「考えるんじゃない。ただ解くのみだ」をモットーとしているそうです。

自閉症スペクトラムがあり、以前は水のペットボトルを自分で開けることさえできなかったというパークさん。

ルービックキューブと出会い、天才的な才能を開花させてからは、知能障がいなどを持ちながら、特定の分野に突出した能力を発揮する「サヴァン症候群」と認められています。

Text by 森みどり