日本人は宿泊施設にこだわりがない?(オンライン宿泊予約サイト調査)
せっかくの休暇を過ごす旅先に、世界のトラベラーは何を求めているのだろうか。オンライン宿泊予約サイトBooking.comは、日本を含む世界13ヶ国を対象に「旅行に欠かせない要素」についての調査を行なった。この調査は2016年に最低1回以上旅行へ行き、2017年に1回以上の旅行を計画しており、旅行計画の意思決定に関わっている18歳以上の12,781名を対象としている。
「旅行に欠かせない要素」の第一位は、調査国全てで「安全なロケーション」であった。知らない世界を知るという旅行の大きな楽しみを味わう前提としては、まずは身の安全が第一というのは万国共通のようだ。
そうなると、気になるのは次に各国のトラベラーは何を重視しているかというところだろう。最も支持を集めた要素は、「お部屋のエアコン」で、13カ国中5カ国(日本・中国・アメリカ・オーストラリア・タイ)が第二位に挙げた。次いで「美味しい朝食」と「プロフェッショナルで親切なスタッフ」が、それぞれ4カ国で第二位につけた。
さて、こうした宿泊施設へのこだわりの強さは各国で違うだろうか。そこで調査では、「宿泊施設に自分がこだわりたい施設の条件や設備、サービスがなくても宿泊しますか?」という質問を行い、宿泊しないと答えた旅行者の割合を調査している。その結果、日本は13カ国中13位であり、調査国の中で最もこだわりがない姿が見えてきた。
もしかすると、日本人の多くはバカンス休暇などもなく、ゴールデンウィークなど限られた時期に集中して旅行をするため、その混雑シーズンにはこだわりを突き通すことが難しいのかもしれない。ただ、いくら旅行に行くチャンスが限られているからといって、旅の安全だけにはこだわりたいものだ。
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