「介助犬が1匹で近寄ってきたらお願いです…」あるユーザーの切実な訴えがネットで拡散

German Nareklishvili / Shutterstock.com

◆どう声をかければいい? 詳しい対処法とは
 一般に、街で「お仕事」中の介助犬を見かけた場合、構ったり見つめすぎたりしないことが適切とされている。注意力が削がれ、本来の任務に支障が出る恐れがあるためだ。しかし、介助犬がユーザー本人を離れて単独で行動している場合、ユーザーに不測の事態が生じ、人間の助けを求めていることが考えられる。介助犬が積極的にこちらの注意を引こうとしているなら、後をついていき、現場の状況を確認するのが最も適切な対処となるようだ。

 米情報・ニュース番組のトゥデイは介助犬トレーナーの女性をスタジオに招き、ツイッターユーザーから湧き起こった疑問をいくつか取り上げる形で詳しい対処法を質問している。最初の疑問は、介助犬がどのような動作を取っていれば助けを求めているのかという点だ。これに対しトレーナーは、多くの場合は鼻先や足先で軽くつつくような動作をするだろうと答えている。ただ、人の同伴していない介助犬がいる時点で何かが起きている兆候であり、特定の動作がなくても後を追ってほしいともトレーナーは説明している。

 次の質問は、どうすれば助ける意思があることを介助犬に伝えることができるのかというものだ。これに対してトレーナーは、とくに合言葉のようなものは必要ないと答えている。「どうしたの?」「どこ?」など声をかけるか、単に歩き出す仕草を見せれば、手助けしたい意思は伝わるようだ。

次のページ 発作を助ける訓練中だった介助犬のライダー




Text by 青葉やまと