「まるで不死鳥」2人乗りで復活、スズキ ジムニー 英誌「乗った瞬間から笑顔に」
◆変わらぬオフロード性能
そのオフロード性能は、小型のボディから期待される水準を大きく上回るものだ。
リード誌(7月4日)は「伝説的な4×4であるジムニーに相応しく、商用車版はまさにクルマ界の山ヤギといったところで、価格が5倍もしようかというSUVだけが夢見ることを許される場所へも到達することができる」と述べている。自動車のテスト施設において能力を試したところ、急斜面や粘性のある泥道、水で覆われた地面などにも高い対応力を見せたという。
一方で乗り心地という面では、荷台スペースの確保に伴いレッグルームに余裕がなくなっているなど弱点も見られる。同誌は「路面上での走りは速かったり特段洗練されたりしているわけではない」とも述べつつ、「しかしその豊かな個性と街角での高い魅力は否定しがたい。端的に言って、乗った瞬間から笑顔にしてくれる数少ないクルマのひとつなのだ」と結論づけている。
オート・エクスプレス誌も「(乗用車版からの)メカニカルな面での変更はなく、インテリアの変化もわずかであり、商用車版ジムニーは乗用車版とまったく同様のオフロード性能を備えている」と評価する。エクステリアについては「外観はこれまで同様、ジムニー流のがっしりとしたスタイリングが魅力的」だと述べており、登場以来愛されてきたジムニーに忠実なデザインとなっている。