太陽が死んだ後、太陽系はどうなるのか? 6000光年先の惑星が示すもの
さらにこのガス惑星は、白色矮星の周囲を周回しているとみられている。白色矮星とは、いわば「死んだ」恒星の姿だ。一定の質量をもった恒星が内部の核融合に必要な水素を使い切ると、温度が低く膨張した赤色巨星を経て、恒星の進化の最終段階のひとつである「白色矮星」となる。
これまでも恒星の進化段階に関しては知られてきたが、白小矮星の周囲で生き残っている星はほとんど観測例がなかった。今回の観測結果は、主星が死んだ後も惑星が生き残る場合があることを示した貴重な例となる。
◆太陽系に当てはめると
地球から遠く離れた星についての発見ではあるが、ブラックマン氏ら研究チームはこのパターンを太陽系にも当てはめることができる可能性があると考えている。太陽もいずれ水素を使い切って赤色巨星への道をたどると考えられているが、太陽から遠い軌道を回る木星や土星などの惑星はこの時、巻き込まれて消滅せずに生き延びる可能性があるという。