コロナ禍で活躍する動物ロボット 野球応援する犬、癒しのアザラシ・ネコ

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 新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため他人との接触が制限されるコロナ禍において、救世主的な存在として活躍するのがロボットだ。とくに、病院や高齢者施設などさまざまな現場で活躍する動物型ロボットについて、注目が集まっている。

◆ダンスし、病院で働き、パトロールもする犬型ロボット
 7月、感染拡大防止のため無観客で行われたプロ野球の試合をダンスで盛り上げたのは、犬型ロボット「スポット」だ。福岡ソフトバンクホークスの応援団として、人型ロボット「ペッパー」とともに応援歌に合わせたダンスを披露し、ネット上でも話題になった。

 スポットは世界のさまざまな場所で活躍している。アメリカ・ボストンでは、ブリガム・アンド・ウイメンズ病院で、背中に取りつけられたセンサーを使って診察を受けに来た人の体温や心拍数を計測したり、同じように取りつけられたタブレットで医師と患者が画面越しで診察を行えるようにしている。スポットの働きによって、医療従事者は患者との接触を最低限に抑えることができる。ワイアード(4月26日)によると、スポットの対応について拒否反応を示したりパニックになったりする人はいなかったという。

 またシンガポールでは、スポットが公園をパトロールし、「密」な状況にある人たちを見つけると録音されたメッセージを流してソーシャルディスタンスをとるよう促すという試みを実行した。スポットの背中にはカメラが装備され、周囲の状況をスキャンして入場者数を推定することもできる。

 スポットを市場投入した当時、開発したボストン・ダイナミクス社はその用途については未定としていたという。しかし新型コロナウイルスの世界的流行によって、4足歩行の犬型ロボットは世界各地で活躍の場を得たのだ。

Text by 中原加晴