世界で最も利用されているウェブサイトランキング 「検索」「動画」「新サービス」が上位に
◆訪問数を伸ばすサービス、そのパターンとは
ランキングをまとめたVC社は、訪問数を稼いでいるサービスの類型として3つを挙げている。1点目は検索サイトだ。グーグル、百度、ヤフーの大手3サイトが10位までに食い込んだ。インターネットへの実質的な入り口として機能することも多い検索サイトは、利用者にとって欠かせない存在だ。その象徴ともいうべきグーグルは、ほぼすべての国で訪問数トップを記録している。
2点目の傾向として、ストリーミング(動画配信)サービスの勢いが目立つ。背景には、スマートフォンの高機能化とより大きなデータ容量の契約プランの浸透があるようだ。また、ゲーム実況という比較的新しい分野の進展も目立つ。VC社は、アマゾン傘下の動画配信サイト「ツイッチ」の躍進を取り上げている。2011年に開始した同サービスの成長は右肩上がりで、利用者の合計視聴時間は月間100億時間の大台を目前にしている。これと系統は異なるが、ほかのストリーミングサイトとしては、8位と10位にランクインしたアダルトサイトも訪問数を稼いでいる。
3点目として、古参企業による新サービスの展開も注目に値する。マイクロソフトは技術者向けサイト「ギットハブ」(46位)やビジネス用SNS「リンクトイン」(31位)などを買収した。アマゾンもツイッチ(30位)を買収で手中に収めたほか、フェイスブックによるインスタグラム(9位)の買収も(愛用者から非難の声も上がったが)比較的記憶に新しい。巨大企業は既存のサービスを維持するだけでなく、時代に合わせた新サイトの買収で訪問数を確保しているようだ。
◆国別サイト数、日本は3位
国別の状況としてはアメリカのサイトが目立ち、100位中46件と半数近くを占めている。集計はドメイン別となっているため、たとえば日本の利用者が日本語でgoogle.comを利用した場合も、アメリカのサイトを訪問したとカウントされる。このあたりの事情もアメリカが数字を伸ばした理由の一つかもしれない。以下、2位中国(15サイト)、3位日本(6サイト)、4位ロシア(5サイト)、5位イギリス(4サイト)と続く。
気になる日本のサイトだが、次のような順位となった。ポータルやショッピングなどが多く含まれており、やはり生活に密着したサイトがユーザに愛用されているようだ。
22位:ヤフー(yahoo.co.jp、15億)
49位:ドコモ(docomo.ne.jp、5.6億)
64位:アマゾン(amazon.co.jp、4.9億)
73位:グーグル(google.co.jp、4.4億)
76位:ヤフーニュース(news.yahoo.co.jp、4.4億)
90位:楽天(rakuten.co.jp、3.6億)
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