チタン製「アップルカード」の光沢を保つには? アップルがお手入れ方法公開

AP Photo / Tony Avelar

 アップルは、初のクレジットカード「アップルカード」の取り扱いをアメリカで開始した。同社は、チタン製のこのカードを大切に扱い、時間をかけて磨き上げ、白い輝きを愛でようとする熱心なユーザーがいると確信し、カードの正しい手入れ方法を公開している。カードに接触することで除去するのが困難な変色を招いてしまう素材があることについても、注意を促している。

 革やデニムは、カードを変色させてしまう可能性のある素材に分類されている。そのためアップルカードは極めて特殊で、財布やポケットで他のカードと一緒に保管することができないと早とちりしているユーザーもいるほどだ。

 しかしアップルは、ある種類の革やデニムに使われている染料が、除去するのが困難なシミを残してしまう可能性があることを人々に知ってもらいたいだけだという。大半の革財布やデニム生地には、そのような変色を招く可能性はほとんどない。したがって、「柔らかい素材」で作られた財布やポケットへカードを格納してもよいとほのめかしている。

                                                                                                                 

 だが、この行き過ぎともいえるアップルカードへの崇拝によって、ツイッターをはじめとしたインターネットのいたるところで、これを嘲笑するさまざまな投稿が相次いでいる。

 かつてヤフーやフェイスブックでセキュリティ対策部門の長を務めていたアレックス・ステイモス氏は21日の夜、「アップルカードを直視してはいけない。アップルカードに話しかけてはいけない。神聖な存在感を放つアップルカードを侮辱する行為はもってのほかである」と皮肉たっぷりのツイートを投稿している。

 実際のところ、アップルが提示したカードの手入れ方法は、iPhoneやiPad、マッキントッシュコンピューター、アップルイヤホン、およびその他すべてのハードウェア製品にも適用されているのと同じ方法だ。アップルのユーザーはハードウェア製品をいつもぴかぴかに保とうとするのが一般的である一方で、クレジットカードを熱心に磨くユーザーはほとんどいない。

 アップルは、マイクロファイバーの布地とイソプロピルアルコールを使った2段階の手入れ方法を詳しく紹介し、使用に適さないクリーナーの具体的なリストも公表している。また、ほかのクレジットカード、もしくは硬貨や鍵などの「アップルカードを傷つける潜在的な危険性があるもの」にカードが触れないようにするよう注意を呼びかけている。

 今年3月にゴールドマン・サックスと提携して発表されたアップルカードは、8月にアメリカで正式な取り扱いが始まった。業界の専門家によると、このカードの金銭的なメリットはすでにユーザー向けに提供されているものばかりだという。アップルは、この新しいカードを過去何十年にもわたって利用されてきた数千種類のクレジットカードとは一線を画すものとして位置づけている。

 ほかのカードとのもっとも大きな違いの一つは、アップルカードはおもにiPhoneやアップルウォッチ上のWalletアプリで使われることを想定して設計されていることだ。しかし小売店の場合、そういった支払いができるのはアップルペイが利用できる店舗に限られる。アップルペイが利用できない場合、実物のカードであるアップルカードが選択肢になる。

 アップルカードはチタン製であり、白く艶やかな仕上がりによって一流の風格をまとっている。この種の戦略は、チェイス・サファイア・リザーブ・カードなど金属合金を使った高級感あふれるほかのクレジットカードにおいても成功を収めてきた。

 アップルは、ユーザーを満足させ続ける取り組みの一環として、カードが光沢を失ってしまった場合は、いつでも無料で新しいカードに交換できるサービスを提供している。

By MICHAEL LIEDTKE AP Technology Writer
Translated by ka28310 via Conyac

Text by AP