未来の空飛ぶタクシー、ドローンEVがデモ飛行 ウーバーらと競争

AP Photo / Peter Dejong

 11月27日、アムステルダムの展示ホールでは、空を飛ぶドローンEVカーの縮尺モデルが会場内を走るとともに空中を飛び、都市の移動の未来がどのようになるのかが垣間見られた。

「ポップアップネクスト」というプロトタイプのドローンは、航空機業界の巨人エアバス、自動車メーカーのアウディ、そしてデザインハウスのイタルデザインが共同で開発した。このドローンは、車輪を備えたシャーシ、乗客用シートを2座備えたカプセル、そして4つのローターを持つドローンという3つの個別のモジュールで構成されている。そのコンセプトは以前から明らかになっていたが、実物の1/4サイズの縮尺モデルがアムステルダムで開催されたドローンウイークで初の公開飛行を実施した。

 まず、ドローンがホールを横切って飛行し、黒い印のある駐機スポットに着陸した。そして、車輪のついた小さなシャーシの車が自走してドローンの真下へやって来た。すると、乗客用のカプセルが持ち上げられ、ドローンの下部にしっかりと固定された。カプセルとドローンがドッキングした後、ドローンは再び離陸し、再び出発地点まで飛行して戻った。ここでカプセルは、また別の車輪のついたシャーシの上に降ろされ、地上の走行を再開した。

                                                                                                                 

 縮尺モデルの試験飛行は何の問題もなく順調に進んだ。しかし、空中の移動を伴う配車サービスが近々計画されているわけではない。ポップアップネクストや将来的なドローンの反復飛行が商用サービスとして成立する前に、いくつかの段階を踏む必要がある。

 エアバスの幹部であるジーン・ブライス・デュモン氏は、「商用化のために、我々はたくさんのことを1つずつ丁寧にチェックする必要がある。ドローンEVカーそのもの、最も大切な安全性、インフラの整備、さらに、社会に受容されることだ。私は、実際に空を飛ぶタクシーシステムが大規模かつ広範囲に展開されるには、十年以上の歳月を要すると思う」と語る。

 一方で、手強い競合は、もっと早期に準備を完了する予定だ。

 ウーバーは、1年前に同社の洗練されたドローンタクシー「uberAIR」のデザインを公開した。同社は2020年にはデモンストレーション飛行を実施して、2023年にはサービスの開始を計画している。バッテリーの電力を動力源とするウーバーのドローンは固定翼とローターを備えており、ちょうど小さな飛行機とヘリコプターが合体したように見える。

 一方、オランダのメーカーは、PAL-Vリバティという空を飛ぶ車を独自に開発した。この車は2人乗りの三輪車をジャイロプレーンと組み合わせて1つにした乗り物だ。

 昨今、ますます多くのドローンが空を飛ぶようになったため、アムステルダムで開催されたドローンウイークでは、ヨーロッパの規制当局者が大陸の空域の安全を確保する方法についても議論を重ねている。

 欧州連合は、来年28ヶ国が参加する協議によってドローンに関する規制を調整後、発効する見込みだ。
 
「この業界は急速に拡大しているため、市場の発展を予測し、あらゆる変化に対応する準備を整えることが大切だ」と欧州航空安全機関の業務執行取締役であるパトリック・キー氏は述べた。

By MIKE CORDER, Associated Press
Translated by ka28310 via Conyac

Text by AP

Recommends