火星で新発見、有機物見つかる 生命存在の可能性高まる

NASAの無人火星探査車キュリオシティ(NASA/JPL-Caltech/MSSS via AP)

 また、キュリオシティは、火星の大気中に存在するメタンの量が季節によって著しく増加することも確認した。研究者たちは、メタンの増加が生物に由来する可能性は排除できない、と言う。地球の大気中に存在するメタンの大半は、動植物、もしくは地球環境そのものから生成される。

 2本の論文がサイエンス誌に掲載されている。一方の論文では、外部の専門家が今回の発見について「宇宙生物学における飛躍的な発見である」と称賛した。

 オランダのユトレヒト大学の宇宙生物学者、インゲ・ローズ・テン・ケイト氏は「太古の昔、地表に有機分子が存在したことが判明した今、火星で生命が発生した、または、存在したのか否か、という議論はより活発になるだろう」と記した。

                                                                                                                 

 この研究には関わらなかったライス大学の地質学者、カーステン・ジーバッハも同様に興奮を隠しきれない。ジーバッハ氏は、この発見は、火星に生命が存在する、という見方に懐疑的な人々が提唱していた強硬な議論を打ち破った、と語る。

「大きな成果は、我々が証拠を入手した、ということだ。30億年以上も前の泥岩の中に含まれていた有機物質を見つけることができた」とジーバッハ氏は言い、「そして、我々は、地表面下に存在する生命に関わる可能性、もしくは、少なくとも、地球上の生物が生きていくために必要な温水や自然環境に関わる可能性のあるガスの放出を確認した」と説明を加えた。

 ジーバッハ氏は、メタンの観測は、現代の生命にとって「もっとも説得力のある」調査手法である、と語る。

Text by AP