自動運転技術のリーダーはフォード、GM、ルノー・日産、ダイムラー テスラはトップ10圏外
クリーンテック市場に関する専門調査会社Navigant Researchが、自動運転技術の開発を進める18社を対象としたリーダーボード(順位表)レポートを発表した。評価は主に戦略と実行で評価され(詳細な10の評価項目は後述)、18社がリーダー(ランキング1-4位)、競争者(ランキング5-14位)、挑戦者(ランキング15-18位)のポジションに分類されている。
会社ランキング
1. フォード
2. GM
3. ルノー・日産アライアンス
4. ダイムラー
5. フォルクスワーゲングループ
6. BMW
7. Waymo
7. ボルボ/オートリブ/Zenuity[※1]
9. デルファイ
10. 現代自動車グループ
11. PSA
12. テスラ
13. トヨタ自動車
14. ZF
15. ホンダ
16. ウーバー
17. nuTonomy
18. バイドゥ
リーダーに分類されたのは、フォード、GM、ルノー・日産アライアンス、ダイムラーだ。トヨタ自動車はトップ10から漏れたものの、競争者にカテゴライズされている。ホンダは挑戦者にカテゴライズされた。また、テスラもトップ10を逃している。
非自動車メーカー勢力としては、第7位のWaymo(米Googleの親会社Alphabetが設立)が最高位を獲得した。ウーバー、nuTonomy(MITのロボット工学の教授が立ち上げた自動運転技術企業)、バイドゥもトップ10を逃し、挑戦者にカテゴライズされている。
新興のテクノロジー企業は、実行の観点での評価が低い。デロイトの2017年予測で指摘されているように、緊急自動ブレーキ機能(オートマティック・エマージェンシー・ブレーキング、AEB)などは実用化が進んでいるものの、テクノロジー企業は完全自動運転を目指した実験を繰り返している段階であり、このような結果になったと考えられる。
[※1] 第8位のZenuityは、ボルボ・カーズと自動車安全システム企業であるオートリブの合弁会社(プレスリリース)。
本ランキングの評価項目10:
ビジョン、市場参入戦略、パートナー、製造戦略、技術、販売・マーケティング・供給、生産能力、製品のクオリティと信頼性、製品ポートフォリオ、耐久力
photo CC0 Public Domain