気候変動でカリフォルニアの波が巨大化 4m級は2倍に 研究

カリフォルニア州パシフィカの海岸(1月6日)|Jeff Chiu / AP Photo

 米カリフォルニア州の全長約1900キロの沿岸は、「ビッグウェーブ」と呼ばれる高波で知られている。世界有数のサーフィンのメッカとして有名だが、ここ数年、海沿いの住宅が高波に流される被害が相次いでいる。地球温暖化の影響は波にも表れており、波が年々高くなっているというのだ。いったい何が起きているのだろうか。

◆波の高さ4メートル超えも頻発
 カリフォルニア州は今年初め、地元サーファーたちが「ここ数十年で最高のうねり」と表現するほどの大波に襲われた。巨大な波は橋脚を傷つけ、海食崖を崩し、海岸線が浸水した。最新の研究によると、カリフォルニア州沿岸の波は地球の気温が上昇するにつれて巨大化しており、少なくとも約4メートルの高さの波が発生する頻度が増えている。

 カリフォルニア大学サンディエゴ校スクリップス海洋研究所の研究チームは、1931年までさかのぼる地震記録を使って、冬の時期にカリフォルニア州の海岸沖で波の高さがどの程度推移したかを調査した。波が海岸で跳ね返ると、打ち寄せる波と衝突し、海底にエネルギーの波紋が生じ、地震計がその威力を拾う。衝突が大きければ、波は高くなるという理論を応用した。

 その結果、地球温暖化が進行し始めた1970年以降、冬の平均波高が約30センチ高くなったことが判明した。近年の平均波高は約2.59メートルだが、1970年以前は約2.29メートルだった。また、4メートル以上の高さの波が発生する頻度も増加した。1996年から2016年までの間に4メートル以上の高波を引き起こした暴風雨の数は、1949年から1969年までの間の約2倍だった。

 今冬の暴風雨の影響で、大波がサンタクルーズ近郊のカピトラ・ワーフやラ・ホヤのブラックス・ビーチ地区を襲い、同港湾地域が壊滅的被害を受けたほか、ブラックス・ビーチで断崖が崩落した(サンディエゴトリビューン紙、8/1)。

 同研究はカリフォルニア州中部のみ分析したもので、1日、地球物理学専門誌「Journal of Geophysical Research: Oceans」に発表された。筆頭著者で海洋学者のピーター・ブロミルスキー氏は、「浸食、沿岸の洪水、沿岸のインフラへの被害は、以前よりも頻繁に見られるようになっている。海面上昇と相まって、さらに大きな波がより頻繁に起こるだろう」と述べた(AP、8/4)。

Text by 中沢弘子