インド:プラごみを高速道路に変える驚きのプロジェクトがスタート
著:Ensia この記事は元々、トッド・リューボルドが現在実行されている国際的な環境問題の解決策を取り上げるWEB雑誌、Ensia.comに投稿したものであるが、合意の元、ここに再掲載されている。
プラスチック汚染は世界で最も深刻な問題の一つである。2018年3月下旬、学術誌サイエンティフィック・リポーツで科学者たちは太平洋ゴミベルトが想定よりも4~16倍の規模であったことを発表した。
これが示すように、プラスチックごみをリユース、リサイクルする手段を模索することが今まで以上に重要になっていることは言うまでもない。
そこで注目を集めているのがインド、マラウイにあるティアガラージャ技術大学で教授を勤めているラジャコパラン・ヴァスデヴァンだ。プラスチックゴミがインド中の問題になってきていることを実感した彼は、リサイクルの過程で細かくされたプラスチックごみを可撓(かとう)性と耐久性を兼ね備えた車道へと変える方法を開発したのだ。(訳注:可撓性とはたわむ性質のこと)
この仕事を始めた当初、それを知った複数のアメリカの企業が多額の報酬を私に提示してきました。彼らはその技術が欲しかったのです。しかし私は断りました。私たちはお金のためにこの技術を使いたくありません。私たちは自国の問題解決のため無償で技術提供を行っているのです。
今日までに数千kmものインドの高速道路が彼の発明した手法で舗装された。自然環境に廃棄されたかもしれないプラスチックゴミが、この取り組みによって、削減されたのである。
インドには全部で410万kmもの道がありますが、そのうち舗装されているのはたったの10万kmだけです。その他の道路も舗装されていくべきで、それがこのプロジェクトに対するモチベーションになっています。
ハンガリー、ブタペストに拠点を置く映像作家、セス・コールマンがこのビデオの制作、撮影、編集を行った。
This article was originally published on Global Voices(日本語). Read the original article.
Translated by Ryoga Umezawa(jp)
Proofreading:Moegi Tanaka