遺体はひどく損傷… キャンプ場で婚約者がクマに襲われ死亡

画像はイメージ( Nigel Hoult / Flickr

婚約中のカップルに起こった悲劇をカナダのメディア「CBC」および、世界のクマ被害を紹介するYouTubeチャンネル「Scary Bear Attacks」が伝えています。

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カナダで起きたクマの死亡事故

被害者はブリティッシュ・コロンビア州マッケンジーに暮らしていた、27歳のダニエル・ワード・フォーランド・オコナーさんです。

当時、彼は婚約中の恋人ジェイミー・ウォレスさんと共に、自宅から約10km離れたキャンプ場に滞在していました。

キャンピングカーで移動していた2人は、滞在中にオオカミを目撃したものの立ち去ったため、その夜は車のそばで焚き火を起こし、夕食の支度をしていたといいます。

食事を終え、火を囲んでくつろいでいましたが、先にジェイミーさんが就寝のためキャンピングカーへ。

ダニエルさんは1人で暖を取りながらまったりしていました。

ところがそうしているうちに居眠りをしてしまったダニエルさんは、木々の茂みから1頭のクマが忍び寄る気配に気が付きませんでした。

激しい痛みで目を覚ますと、クマは彼の足と肋骨を殴りつけていました。

一帯に漂う獣臭を嗅ぎながらダニエルさんは必死で逃げようとしますが、クマに押さえつけられ身動きができません。

さらにクマは彼の首をしっかり咥え、キャンプ場外へ体を引きずりながら持ち去ってしまったのです。

翌朝目を覚ましたジェイミーさんは、ダニエルさんの姿がないことを不審に感じ辺りを捜索すると、地面に大量の血痕を発見。

辿ってみると、体を酷く損傷したダニエルさんが横たわり、すでに息絶えた状態でした。

その後、通報を受け駆け付けたカナダ王立騎馬警察と同州自然保護局の職員は、遺体のそばに立ちはだかっているオオカミを見付け、安全のため射殺。

さらに間もなくして襲撃に関わったと思われるクマも発見し、駆除したということです。

幸せ絶頂のカップルを襲った悲劇に対し、ネット上では「ただ大自然のなかでキャンプを満喫したかっただけなのに」「本当に悲しい」「これからたくさんの思い出を一緒に作るはずだった。かわいそう」「婚約者の痛ましい遺体を発見した女性も相当辛いだろうね」など、数々の同情と追悼が捧げられています。

Text by 春野 なつ