約100年前の着物が? 現代へ受け継がれた1枚の写真に9万人が感動

X(旧Twitter)ユーザーのumi(@0eee23)さんが投稿したのは、義祖母から譲り受けた七五三の着物にまつわるエピソードです。

【画像】義理の祖母がおよそ100年前に着ていた着物

100年前の着物が現代へ

写真には、約100年前のものとされる正絹の着物と、現代の七五三でその着物を身につける様子が写されています。

投稿によると、この着物は義祖母が7歳の時に七五三で実際に着用したもので、東京出身だった義祖母が当時、東京の写真館で撮影した写真も残っていたそうです。

長い年月を経てもなお生地が良好な状態で残っていたこと自体が、家族の中で大切に受け継がれてきた証でもあります。

義祖母は「古いものを押し付けてしまってごめんなさい」と気遣う言葉をかけてくれたそうですが、umiさんはその言葉とは裏腹に、この着物を次の世代に着せることができたことをとても前向きに受け止めています。

当時の布地の色合いは、投稿者さんの娘さんにもよく似合い、時代を超えてつながる瞬間に喜びを感じたとつづられていました。

また、投稿では義祖母の時代背景にも触れられています。

白地の着物が流行していた時代に、汚れなどの理由で処分されてしまった着物も多く、すべてが残っているわけではないこと。

それでも、戦争や激動の時代を乗り越え、大きな病気もなく年齢を重ねてこられた義祖母の人生そのものが尊いものであると、静かに言葉が添えられていました。

単なる「古い着物」の話ではなく、家族の記憶や時間の積み重なりを丁寧にすくい取ったこの投稿は、多くの人の共感を集めています。

世代を超えて受け継がれるものの価値や、形として残る記録の大切さを改めて考えさせられる内容です。

Text by 浅田 一