胃袋からは髪の毛、肉、骨が… クマに襲われた男性が死亡

画像はイメージ( PLF73 / Flickr

キャンプ中の男性がクマに襲われ死亡した事故を、世界のクマ被害を紹介するYouTubeチャンネル「Scary Bear Attacks」が伝えています。

【動画】遺体は大部分が食べ尽くされていた… クマに襲われ死亡した男性

国立公園でクマによる死亡事故

夏の始めのある日、23歳のロジャー・メイさんは、友人のテッド・ムーアさんとイエローストーン国立公園近隣のキャンプ場に滞在していました。

2人はともにウィスコンシン州スタージョン出身で、以前から釣り仲間でもあったといいます。

キャンプ場は湖のほとりにあり、ニジマスやブラウントラウトなどがよく釣れることから人気のスポットでした。

しかし釣り人たちは皆、魚を捌いて内臓をその場に捨ててから持ち帰ったり調理したりするため、クマにとっても格好の餌場となっていたのです。

その日、念のため2人は食材や飲み物、生ゴミといった全ての食料を車にしまい、鍵をかけてからテントで寝ることに。

眠りも深くなった頃、デッドさんは突然テントが潰れる物音で目を覚まします。

同時にロジャーさんの叫び声が聞こえ、彼がグリズリーベアに襲われていることに気が付きました。

ロジャーさんはそのままクマに数m引きずられ、一旦攻撃が止まるも再び彼に襲い掛かると、そのまま茂みの中に連れて行ってしまいました。

しばらくはロジャーさんの悲痛な叫びが聞こえたものの、その声はパタリと止み、約80人が寝泊まりしていたキャンプ場は不穏な静寂に包まれます。

間もなくして森林警備隊と野生生物保護局の職員が現場に駆けつけ、ロジャーさんの捜索が始まりました。

そして数時間後に約180m離れた場所で、体の大部分が食べ尽くされた状態の彼の遺体を発見。

駆除のため、職員らが現場付近に罠を仕掛けました。

数日後にかかったクマの胃袋を調べたところ、肉や髪の毛、骨のほか、ロジャーさんが着ていた衣類が採取されたということです。

この痛ましい事故に対し、コメント欄には「まだ若いのに…」「寝ていたら例え催涙スプレーを持っていても抵抗できないだろう」「こういう土地には行かないのが一番いい」「クマの生息地なのに、銃やスプレーは持っていなかったの?」「なんて残酷な亡くなり方なんだ」といった疑問や衝撃の声が多く見受けられました。

Text by 春野 なつ