身体は食べられ近くにはフンも… クマに襲われた自然研究家が死亡
画像はイメージ(David Mitchell / Flickr )
氷河が削り作った険しい山々に深い渓谷、さらには美しい湖や大草原などの雄大な自然が眺められるアメリカ・モンタナ州の「グレーシャー国立公園」。
そこで発生したクマによる事故を、YouTubeチャンネル「Scary Bear Attacks」が伝えました。
クマに襲われ亡くなった自然研究家
ウィスコンシン州マディソン出身の自然研究家ジョン・ペトラニさんは、長年に渡りアウトドアを趣味とし、たびたびハイキングに出かけては見つけた植物や生き物の写真を撮影していました。
ある秋の始め、ジョンさんは熊よけスプレーも銃器も持たず、1人でハイキングに。
目的地に向かう最中、彼は木々の茂みから灰色の何かが近付いてくる気配を感じました。
それがグリズリーベアだと気付いた瞬間、ジョンさんは大声をあげながら腕を振り回して威嚇しましたが、クマは恐れる様子もなく彼に飛び掛かり激しい攻撃を加えました。
翌日、野生動物写真家のバック・ワイルドさんがハイキングをしていると、道端に帽子やカメラの三脚、バックパックが落ちているのを発見。
不審に感じながらも道を進むと、今度は血だまりと血痕がポタポタと続き、1人の男性が横たわっていたそうです。
血まみれになった彼はすでに息絶え、周囲には数頭のクマの足痕とフンが落ちており、バックさんはすぐに当局に通報しました。
8日間かけて当局職員が攻撃したと思われる母グマと子グマを突き止め、射殺。
体の一部はクマたちに食べられ、調査の結果、ジョンさんの遺体であることが判明しました。
一部では駆除に対し批判の声があがりましたが、狂暴で巨大なグリズリーベアは、鋭い爪の長さが10cmにも及び、噛む力はボーリングの球を砕くほどの威力があるといいます。
事故について、世間からは「グリズリーベアと遭遇したら終わりだ」「一度人肉の味を覚えてしまったクマの駆除は仕方ないと思う」「例え自分や家族がクマに襲われても駆除反対と言うのかな」「子供を連れた母グマほど恐ろしいものはない」「自然を愛するのは良いけれど、クマよけスプレーも持たないなんて」といったコメントが届いています。




