中国人団体客から「キャンセル料免除のお願い」 名指しで報じられたホテルが声明「想定の範囲内」

ASSOCIATED PRESS

愛知県蒲郡市のホテルが、一部報道で名指しで中国人団体客による予約のキャンセルについて報じられたことに対し声明を発表しました。

【画像】「リスクとして十分認識」愛知県のホテルが発表した声明

中国人団体客からのキャンセルが起きているホテル

高市首相の「存立危機事態」発言に対し中国の薛剑・中華人民共和国駐大阪総領事が「汚い首を斬ってやるしかない」と発言したことを機に、日中関係は悪化の一途を辿っています。

同ホテルは取材を受けた際、宿泊予定だった中国人客1000人からキャンセルの申し出があり「キャンセル料は免除してほしい」というお願いまでされ対応に苦慮している様子が報じられていました。

今回ホテルが発表した内容によると、日中関係の悪化により中国からの団体客からキャンセルが出ていることは事実だと説明。

ですが過去にも尖閣諸島や靖国神社参拝などで日中関係が悪化してきたことは起きており、同館は「想定の範囲内であり、リスクとして十分認識している」と明かしました。

その上でキャンセルは特定の団体予約に限ったものであり、他の予約や利用については一切影響がないといいます。

また同館の宿泊予約は中国からの団体客に依存しておらず、日本国内や他国からの客に安定して利用してもらっているとのこと。

今後も通常通りの営業を続けていく方針を示しました。

国際情勢に伴う変化は見越した上で、安全と安心を提供することを最優先に運営を継続する考えを表明しました。

Text by 浅田 一