「たった一度の中止で怒るのは理解し難い」 中国での公演中止に爆風スランプメンバーが吐露

ASSOCIATED PRESS

中国で日本人歌手の公演が中止されていることについて、「爆風スランプ」のメンバーであるドラマーのFunky末吉さんがX上で自身の見解を投稿しました。

【画像】「言葉の重みが違う」爆風スランプ・Funky末吉が発したメッセージ

「爆風スランプ」メンバーが中国公演中止に意見

高市首相の「存立危機事態」発言と、それに激怒した中国側の「汚い首を斬るしかない」などの発言を受けて中国側は日本人歌手の公演を中止する事態に発展させています。

この事態を受けて、歌手の七尾旅人さんや春ねむりさんから日本政府に対する怒りの声が上がりました。

末吉さんは、中国における40年にわたるロックの歴史の中で、公演中止という事態は何度も見てきたと説明。

その上で、たった一度の中止をめぐって激しく怒ったりすることに対し、理解しがたいという思いを表明しました。

投稿では「みんなずっとここでそうやってロックをやってきた」「この国でロックをやるということはこういうことだと思う」と述べ、中国で音楽活動を行うことには、時にこうした制約があるという前提を踏まえるべきだと示唆しています。

末吉さんの発言には、中国における表現活動の制限や、アーティストが直面する現実についての内省的な視点があります。

投稿に対し「中国政府に怒るべきであって、日本政府ではないはず」「言葉の重みが違う」といった共感の声が上がりました。

Text by 浅田 一